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歌「じゃあ、みんな元気でね。」
空港で、歌詞さんはそう笑った。
この寂しそうな笑顔も、今日何回目だろう。
多分、これが最後だ。
貴「ね、待って！」
私は急いでノートを前に出す。
歌詞さんは大きく目を開いた。
みんなはニコニコと見守っている。
貴「…振り向きそうになったら、見てね。」
私が笑顔で手を離すと、歌詞さんはそれを抱きしめた。
それで、しばらく下を向いて小さく震えていた。
少し沈黙が走った後、歌詞さんは静かに顔を上げて
歌「ありがとう……！！」
と、笑った。
あぁ、やっぱりあれが最後だった。
だって今の笑顔には、寂しさが無いもん。
一回、みんなで歌詞さんをもみくちゃにする。
その後、歌詞さんはゲートを潜って行った。
最後にもう一度、笑顔で手を振って。
窓の外から、飛行機を全員で眺める。
貴「あのさ、みんな。」
みんなは「ん？」と聞き返してきた。
貴「キューピットって、ほんとにいるのかもね。」
9「どういう事か聞いてもいい？」
96ちゃんが少し声を落として、私に聞いた。
私は少し笑う。
貴「恋のキューピットみたいな。
別に恋じゃないから、天使じゃなくてもキューピットにはなれるなぁって、おもって。」
そ「！！……それ、って…！」
実は私、もう一つ気づいたことがあったんだけど、それは…
まぁ各々誰かから聞いてわかる時がくるよね。
貴「今は秘密。」
みんなわからなくても、最終歌詞さんが帰ったらみんなに話してあげよう。
また会えるって、信じてるから。
貴「さてと、歌詞さんが帰ってくるまで、守らないとね。」
ま「そうだね。」
ア「ちゃんと帰ってこれるように、でしょ？」
私の言葉に続くようにみんなが笑いかける。
私は皆の方を向いて満面の笑みで最後に言った。
昔の私は、こんなこと言う日が来るなんて、思ってたかな。
貴「帰ろう、私たちの家に」
ひとりぼっちは、おしまいにしよう。
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あーら(プロフ) - ありー*さん» ありがとうございますっ！ (2017年4月30日 7時) (
レス) id: 3d94a8f31b (このIDを非表示/違反報告)
ありー* - とても良かったです....！ (2017年4月29日 22時) (レス) id: c8c4d3036b (このIDを非表示/違反報告)
あーら(プロフ) - よもぎ餅さん» ありがとうございます！！泣いたなんてそんな…！とっても嬉しいです！ありがとうございます〜（二回目） (2017年4月28日 18時) (レス) id: 3d94a8f31b (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅(プロフ) - なんですか…!いい話すぎるじゃないですか…!(泣いた) (2017年4月28日 18時) (レス) id: e0de3e82ce (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅(プロフ) - なんですか…!いい話すぎるじゃないですか……!(泣いた) (2017年4月28日 18時) (レス) id: e0de3e82ce (このIDを非表示/違反報告)
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