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カチ
秒針の音で意識が戻る。
集中しすぎてた。
ページは最後から二ページ目。
大きくライブの後に撮った写真を真ん中に貼った所で手は止まっていた。
みんなの笑顔をみて少し頬が緩む。
そこに、最後、ペンで
「来年から毎年待ってるからね。あの場所で。」
と、書いておく。
あの時、
貴「ねぇ、みんな
歌詞さんが帰ってくる時さ、ここで集合しない？
例え私達がまだ全員シェアハウスにいたとしても、みんなバラバラになっていたとしても。」
ア「……いいじゃん。それ。」
歌「でも、僕いつ帰るかわかんないよ？」
そう、その時歌詞さんはすごく寂しそうに笑ったんだ。
それを見て天月くんが
天「じゃあ毎年みんなで午後2時半にここにいる！」
って歌詞さんの肩を掴んで言ったんだよね。
少し泣きそうな顔して。
それにみんな頷いてね。
歌「…そっか、ありがとう…」
歌詞さんが泣きながら笑って。
それでつられてみんな泣いちゃって。
そらるさんとか灯油さんも泣いてた。
貴「やだ、また泣けてきちゃった…
大丈夫、大丈夫だよ…。」
……本当はずっと、泣きたかった。
みんな、ずっと悲しかったと思う。
それでも、みんなで最後まで笑っていようって決めたから。
ここ何ヶ月か、何回も何回も自分に言い聞かせてた。
「大丈夫、またみんな会える。」って。
そうでもしないと気がおかしくなりそうだった。
今まで何回も経験した別れのはずなのに、何故かどうしようもなく苦しくて。
貴「…慣れてると、思ってたのに。」
しばらく涙を流した後、私は何もすることなくぼーっと座っていた。
何か、残せることはないかな。って。
貴「……そうだ。」
思いついたよ、最後に歌詞さんの背中を押せるもの。
私は、おもむろにアルバムとペンを持って部屋の外に出た。
リビングに行くと、丁度歌詞さん以外の全員が揃っていた。
夜遅くなのに、珍しいな…。
しかたないよね。私も眠れる気がしない。
そんなことを頭の片隅に起きながら私は口を開いた。
貴「ここに、メッセージを書こう！」
みんなは、目を大きく開いた。
貴「歌詞さんが立ち止まって振り向きそうになった時に背中を押せる、そんなページを作ろう！」
みんなの目が、輝いた。
ページがカラフルに彩られたのは、時計の針が7時を指す頃。
お別れまで、あと3時間。
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あーら(プロフ) - ありー*さん» ありがとうございますっ！ (2017年4月30日 7時) (
レス) id: 3d94a8f31b (このIDを非表示/違反報告)
ありー* - とても良かったです....！ (2017年4月29日 22時) (レス) id: c8c4d3036b (このIDを非表示/違反報告)
あーら(プロフ) - よもぎ餅さん» ありがとうございます！！泣いたなんてそんな…！とっても嬉しいです！ありがとうございます〜（二回目） (2017年4月28日 18時) (レス) id: 3d94a8f31b (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅(プロフ) - なんですか…!いい話すぎるじゃないですか…!(泣いた) (2017年4月28日 18時) (レス) id: e0de3e82ce (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅(プロフ) - なんですか…!いい話すぎるじゃないですか……!(泣いた) (2017年4月28日 18時) (レス) id: e0de3e82ce (このIDを非表示/違反報告)
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