165 ページ23
結局お昼頃にびすくんは疲れきって就寝。
Aも落ち着いたようで、ちびちびと牛乳を飲んでいた。
…で、誰よりも落ち着けてないのが…
ろ「Aちゃん、おいしい？」
貴「…ん」
れ「あぁぁぁ…可愛い……」
女子組。
どうやら冷えピタ貼ってじっとしてるAが珍しいようで、
熱で甘えてくるAをいいことにあれやこれやと可愛がっていた。
貴「ふぁ……」
9「ん？眠い？」
唯一なんとか落ち着いている96がAの頭を撫でながら首を傾げる。
Aは２回目の欠伸をしながらこくりと頷いた。
……うしろから「可愛い……」とまふまふの声が聞こえたのは…まぁ気づかなかった振りしとこう。
うん、明日には何とかなりそうだな。
S「僕寝かしつけてくるよ。」
9「おぉ！さっすが彼氏ぃ〜」
Souくんが不意に立ち上がってそんな提案を。
それに軽い感じで受け答えしながらSouくんにAをパスしたみたいだ。
SouくんはAの手を引いて部屋に戻って行った。
女子組は肩の力が抜けたようで力なくその場に座り込んだ。
灯「お疲れ。」
ろ「…どもども〜…にしてもなんで急に熱出したんだろうね。二人共。」
灯油さんに水をもらって一息つきながらろんさんがそんなことを口にする。
うーん、たしかに。
びすは季節の変わり目になると体調を崩しやすくなるからそれだろう。
じゃあ、Aは？
そ「Aが季節の変わり目で風邪ひいたことってあった？」
ま「無いです。」
…やっぱり。
Aが風邪ひくのってだいたい…
無理した時だよな。でも今回は？
ア「多分…相当無理というか…気を張ってたと思うよ？」
9「うんうん、ずっとむちゃしてたよ。」
…へぇ、無茶。
そ「いつから？」
二人の会話に口を挟む。
俺はそんな風には見えてなかったけど…
歌「留学するって言ってからだよ。」
れ「…うん。あの時からずっと『最後だから思う存分やらなきゃ。』って。口癖になってたもん、」
…なるほど、それで体調崩してもあれやこれやと遊んでいた訳だ。
そりゃここまで酷くもなるわな。
ま「今までこうやって仲良く出来る人がいなかった分、失うのも人一倍怖いんでしょうね。」
天「楽しさで辛さが薄れてたし。」
2人も目を伏せてそんなことを呟いた。
…確かにそうだ。でも
そ「Aなら、明日には心の整理つけていつも通り笑って起きてくるよ。」
俺は、そんな気がする。
だって、昔からそうだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あーら(プロフ) - ありー*さん» ありがとうございますっ！ (2017年4月30日 7時) (
レス) id: 3d94a8f31b (このIDを非表示/違反報告)
ありー* - とても良かったです....！ (2017年4月29日 22時) (レス) id: c8c4d3036b (このIDを非表示/違反報告)
あーら(プロフ) - よもぎ餅さん» ありがとうございます！！泣いたなんてそんな…！とっても嬉しいです！ありがとうございます〜（二回目） (2017年4月28日 18時) (レス) id: 3d94a8f31b (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅(プロフ) - なんですか…!いい話すぎるじゃないですか…!(泣いた) (2017年4月28日 18時) (レス) id: e0de3e82ce (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅(プロフ) - なんですか…!いい話すぎるじゃないですか……!(泣いた) (2017年4月28日 18時) (レス) id: e0de3e82ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
