【歌い手】ひ と り ぼ っ ち 解 消 法 。2【シェアハウス】

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…あぁぁぁ…どうしよう…。

なんかドヤ顔で「手当するよ((ｷﾗｰﾝ」とか言っちゃったけど…

そんな…だって多かれ少なかれAちゃんに触れないといけないじゃん？

僕は空気に耐えかねてため息をついた。

Aちゃんも気まずそうに下を向いてしまっている。

そんな中、ふと僕達の前に影ができた。

なんだろうと思って顔を上げると、Aちゃんの前気持ち悪い笑みで立ってる…

男3人。

男「ねぇねぇおじょーちゃん、俺たちと遊ばない？」

Aちゃんは一瞬驚いた顔をしたけど、すぐ無表情になった。

貴「最近の男はそんなに堂々とナンパするんですね。勉強になりました。

見ての通り一緒に来てる人いるので。」

わ、結構ハッキリ言う子だなぁ…

男の人驚いてるよ。

男「連れいんの？連れより俺らの方がイケメンっしょ？」

僕の方をチラリと見て鼻で笑う。

こいつら感じ悪…

貴「えっと…どこらへんが？」

あ、素だ。完全にいつものポカンとした顔になってる。

男「は？」

貴「…言っときますけど、私はあなた方について行くつもりは無いです。

私にはあなた方よりイケメンで、声もかっこよくて、優しくて、一緒にいて楽しい連れがいるんで」

そうだよね。そらるさんとか灯油さんとかみんなカッコイイもんね。

男「そもそもお前の連れって誰だよ。」

貴「そこにいる彼氏ですけど？」

Aちゃんはスマホをいじりながら僕を指さした。それが当たり前かのように。

心臓が大きくなる。…彼氏って僕のこと？

…男を散らす嘘ってことはわかってる。

それでも、それが嬉しかった。

男「彼氏連れかよ…。おい、行くぞ！｣

あ、どっか行っちゃった。

Aちゃんはため息をついた。

…どっかいったのは良いけど…何か忘れてるような…

S「あ！そうだ。手当…。」

そうだ、それで悩んでて…手当、出来るかな…？

貴「そうだった！私、やり方よくわかんないんだよね…」

…やっぱり僕がやらないといけないか…。

S「ちょっと…手、借りてもいい？」

貴「…うん、どーぞ。」

とりあえず手だけでも包帯とか…巻いとこう。うん。

手を僕の前に出してくれたので、そっと触ってそこに湿布を貼る。

S「(…腕、細い…。)」

…あぁ、また意識してきちゃった。

心臓がうるさい。

顔もなんだか熱くなってくるし…

そんなことをもんもんと考えていると、おもむろにAちゃんが口を開いた。

貴「…あのね、相談があって…。」

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