【歌い手】ひ と り ぼ っ ち 解 消 法 。2【シェアハウス】

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帰って来てすぐ、Souくんに呼ばれて2人でSouくんの部屋に入る。

暫く言いずらそうに黙っていたSouくんは自分の手を握ると、

僕を真っ直ぐ見つめた。

S「ごめん！」

最初に聞こえたのはそんな声。

続いて少し震えた声でまた話し出した。

S「今まで黙っててごめんなさい！

僕……

Aちゃんの事好きになっちゃったみたい…！」

目をギュッと瞑って、震え混じりに僕にそう伝えた。

あぁ。そんなんじゃ怒れないよ。

ま「いーよ。大丈夫。

これからはライバル同士…だけどね。」

S「えっ…？まふくん…？」

Souくんは怒られると思っていたのだろうか。

驚いた顔で僕を見た。

…僕だってそんな謝られたら、許すしかないでしょ？

ま「ま、最後に勝つのは僕だけどね〜…」

S「なっ！ぜーーったい負けないし！」

僕のつぶやきに反応していつものノリで食いついてきた。

よし。もう大丈夫。

ま「どっちが勝っても…勝つって言うのはちょっと可笑しいか。

どっちがAと付き合うことになっても恨みっこなしだよ。」

S「もっちろん。ま、僕ら以外の誰かと付き合うってこともあるかもしれないけど。」

僕の出した手をキュッと握り返してSouくんはえげつない事を言っていた。

ま「それはあんまり考えたくないかな…。」

2人で笑って、いつもどうりなんでもない話をして、

それで下に降りた。

…下に、Aはいなかった。

女子組はいるのに…？

ま「Aは？」

9「うーん…夕飯できたら呼んでって言ったきり出てこないんだよね。」

アンさんと、歌詞さんから聞いた話だと、

僕らが部屋に行った時間とほぼ同じ時間に女子組も部屋に集まったらしい。

その後、れをるちゃん、ろんさん、96猫さんの3人は降りてきたけど

Aだけ降りてこなかったらしい。

ろ「いやぁ、ちょっと追い詰めすぎちゃったかな…」

れ「布団潜っちゃってたもんね。」

9「そーだ！行ってあげなよ。



Souくん。」



…うーん。今のところ優勢なのはSouくんかな…。

後ろで、びすくんが立ち上がったのが見えた。


ま「(びすくん…？)」

び「(おかしい。最近調子悪い…。)」

びすくんはキッチンに向かったようだ。

SouくんはAの部屋に行ったみたい。

ま「(合宿に行く前に、状況を整理した方がいいのかもしれない。)」

心を決めて、立ち上がる。

ま「ごめん、明日の晩…男子は俺の部屋集まって？」


皆は一瞬目を丸くしたけど、すぐ頷いてくれた。

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