翻弄 /am ページ25
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「ね、こっち向いて？」
『やだ』
「そんな怒んないでよ〜ごめんね？」
三角座りに顔を填めた私の頭を、まるで赤ちゃんをあやすかのようにポンポンとする彼
今日だけは何を言われても許さない、そう決めていた。
『私は！今日この為に頑張ってたの！帰り道だってお風呂の時だってずっと楽しみにしてたの！』
「うんうん」
『それなのにまぁくんが……』
「何も考えずに冷蔵庫のプリン食べちゃったんだよね」
『うぅ、絶対許さない』
彼と付き合って2年。未だに喧嘩なんてしたことが無い。何故なら彼が怒らないからだ。いつも私が一人でぐずって、それを彼がなだめて終了。
そう。彼の優しさは海より深い。
「明日同じの買ってきてあげる！3つ！3倍だよ？」
『私は今日食べたかったの』
「なら今から買いに行ってこようか？」
『要らない』
「う〜ごめんねA、機嫌直して？」
全面的に私が悪いのは分かっている。彼を困らせているのも分かっている。けれどもうここまで来ると自分でも歯止めが利かない。
私は撫でられている手を払い除けた。
『めんどくさいでしょ。明日になったら機嫌も直るから今日は先寝てて』
数十秒間の沈黙
きっと優し過ぎる彼は、どうすれば私が一番傷つかないのかを必死で考えているのだろう。
早く寝てくれたらいいのに。そう思っていた瞬間。
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ウタ(プロフ) - 愛梨さん» ありがとうございます！とても嬉しいです。励みになります。これからもマイペースに頑張ります！ (2020年1月5日 18時) (
レス) id: 2132398f2b (このIDを非表示/違反報告)
愛梨 - はじめまして。どのお話もとーっても面白くて大好きです。更新大変だとは思いますが頑張ってください。応援してます。 (2020年1月5日 14時) (レス) id: f7e12740e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウタ | 作成日時：2019年1月31日 21時
