エピローグ ページ33
sideーA
ゴンドラが下につくと、先に下りた鬱くんが手を差し伸べてくれる。王子様みたいで、何だかかっこよくて、重ねた手を恋人繋ぎに変える
kn「お！何や！手繋いどるやん！」
ut「ま、恋人やからな、これくらい普通やろ」
rbr「え、ほんまに！？付き合ったん！？おめでとぉ！」
ut「ロボロもはよ相手見つけた方がええんちゃうか？お？」
rbr「一言多いわ！人が祝っとるのに！」
ほんと、同じクラスなだけあって仲良しだなぁ。2人と会話しながらも、私の手を握ってくれている鬱くんに優しさを感じていると、シャオちゃんが小突いてくる
sha「良かったやん、おめでとう」
「ありがとう、これからもちゃんと友達でいてね？」
sha「当たり前やろ、鬱先生はちょっと迷うわ」
ut「シャオちゃん！？聞こえてるからね！？」
kn「ええやんええやん！大先生幸せムード全開やしな！」
rbr「ほんまな、これからは4人で飯食うかぁ」
ut「何やと！？Aちゃんは絶対渡さへんからな！」
「恥ずかしいってば…！」
敵意むき出しの鬱くんに、尚もからかうシャオちゃんとコネシマくん、それを見て楽しそうに笑うロボロくん
その光景に、自然と私の顔にも笑みがこぼれた
ずっと変わらなかった幼馴染という関係が、今日から恋人という関係に変わる
初めてのことで不安なことも戸惑うこともあるけど、鬱くんとならきっと大丈夫
いつまでも、君と一緒にいたいから
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「あの日の約束、私も覚えてたよ」
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作者名：椿 | 作成日時：2021年5月10日 0時
