ゴキブリのせい ページ5
ー五色工sideー
朝、
昨日は思わず口を滑らせてしまった俺は、
『おはよう五色くん。
昨日はゴキブリという畏怖の権化から解放されたわけだけど、よく眠れた?』
五色「で、この一週間何すればいいんだ?」
『ふふん、、
その1、私に極力話し掛けない。』
隣の席だから難しいな、
『その2、どうしても、私と話さないといけないときは、声のボリュームを下げる。』
え、声デカいか?←無自覚
『その3、』
五色「って!おい待て!?」
『何?』
五色「いや、多いだろ!」
『たったの一週間よ。』
五色「俺にとっては長い一週間だよ!」
『ゴキブリの御恩を忘れたのか?
アンタは一週間、奉公してくれりゃいいのよ。』
領地はあげないけど、などと言っているA。
俺は武士じゃねぇよ。
五色「スポーツ推薦で入学した俺は、部活を頑張る必要があるんだよ!」
『あのねぇ、その御恩は海より深く、山より高、』
五色「もうやめろよ!北条政子!!」
『ほら、声のボリューム下げなさいよ。』
五色「、、、はぁ、」
『その3、』
一体、なんなんだ、、
休み時間中ずっと肩揉めとかか?
荷物持ちか?
パシりか?
『干しいも奢って!』
五色「、、、干しいも?」
『そう、干しいもは世界を救うのよ!』
何言ってるんだコイツ?
五色「干しいもが、好きなのか?」
『そ。この一週間、ずっと私の為に干しいもを買い続けるのよ!』
五色「嫌だ、、!」
『頼むわよ☆』
五色「うっ、、、まぁ、部活に影響を出さなそうだし、わかった。」
『やった!干しいも〜干しいも〜!!』
子供のように喜ぶ姿を見て俺は、、、、、
五色「可愛い、、」
『ん、何か言った?』
五色「え!あ、いや!?」
『そう。干しいもやったー!』
いやいや、Aは、男だぞ!?
口調や仕草や顔が女みたいなだけで男だぞ!?
まさか、俺、、、
ゲイなのか!!?
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作者名:有栖アリスト | 作成日時:2022年8月4日 23時