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*36*お待たせしました ページ38

貴方side


すぐに状況を確認する


何故か私の右手首が鎖に繋がれている
ベットの上の私の手首からどこに繋がっているのだろうか


ここは私の部屋。だが歪んでいる


この空間には誰かいるのだろうか…
とりあえず…この鎖を取らなければ


手首に身体強化をかけて思いっきり引っ張る
…壊れない。それどころかビクともしない


これは創成魔法か何かかな
そうだとしたら絶対強制的に解除すれば…!


「…なんや、逃げるんか?まぁ逃がさへんけど」


『かはっ…ッ…なん…で…』


ベットから起こした身体をすごい勢いで戻され、押し付けられる
なにこれ…圧が強すぎて起き上がれない


それどころか、息すらしづらい


私の見ている世界の色が無くなり、真っ暗になる
デルタの危機察知…


それに加えてリイアの危険時自動魔力回復も発動される
相当危険らしい


回復した魔力は手首の鎖から抜かれてしまう
やばい…戦うにも片手が使えない分不利だし、そもそもこの圧から抜け出さないと何も起きない


さっきの声は…明らかに彼のものなのに
なのにどうして、そんなに冷たい声なの…?


『ぅ…っど…して…?』


苦しい
圧が強すぎて話すことすらままならない


「そんなことよりもどういう状況か分かってんねんな?」


どこから現れたのか、私の上にまたがっていた


姿も彼と同じ…
でも違う


こんな瞳ではない
もっと透き通った、綺麗な青色なのに


目の前にいるのは…黒く濁った光のない目
そこに私は映っていないように見える


「特質持ちの可愛ええ女の子や、することは分かってんなA?」


!?


突然、頬に手が触れる
冷たい手


何かが違う
なにか彼じゃない確証が欲しい


そうだ、まだ魔力は残っているじゃない!


やることは1つ…だ!


身体中に電気を巡らせる
全く効いていない!?


『貴方は…鬱じゃない!彼は私を呼び捨てで呼ばないし、電気耐性も持ってない!!』


一瞬怯んだ
その隙にありったけの魔力を放出して絶対強制全魔法解除する…!


敵の魔法全てを消す…!
パラパラと何かが崩れ落ちる音


手首の鎖も取れた
ベットの下から短剣2本を取って装備する


突然、空間がさらに歪んだ


よく分からない穴が空いた
1つだけだが、かなり大きい


敵…か…!?


その穴から偽鬱とは別に何かが現れたのだ

*37*→←*35**



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設定タグ:我々だ , 鬱先生 , 大先生   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:くいな | 作成日時:2019年11月28日 20時

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