＊12＊ ページ14
貴方side
少しでも私に攻撃が当たりそうになってしまいそうになると、全力で闇を纏って守ってくれる
『やめてマゴット…！』
「魔王は…俺らの敵だよ…？何故…何故…！？」
「やっぱやられてんなぁ…魔法に隙しかないやんか」
もうええわ、そう言って身体を拘束した
「くっ…」
「さて…と。こんなに分かりやすく張ってあるのに分からんかったんか…？」
ﾊﾟｧﾝ
一瞬の光とともに結界が壊れた
「え…俺は一体…？」
『マゴット…？』
「え、Aと鬱様…！？え、2人ってそういう関係…？」
「そうやで？ええやろ？」
『違うから！！』
「って、そうやなくて…お前結界張られてたで？気付かなかったん？」
「やられてたんですか…俺が…」
『うん…そうみたい』
「じゃあ会議には魔王様も行くんですか？多分全員やられたままですよ？」
「実はな、アレ天空人やったら一瞬で全部取れるんよ、せやから…13時にとりあえず長全員解いて、そのあと解除魔法を範囲増加付与してやって貰えたらこの国は大丈夫って話やな」
『そう言えば…なんで北部の国を戦争させたのか聞いてないよ…？』
「あぁそれか？それなら北部の国がこの国を滅ぼしに来ようとしてたから時間稼ぎにそこ同士でやらせてもうたんよ…」
「それでだったんですね…？なら、早く止めんと…」
「止めさせてもええけど、すぐ両国がこの国に来てまうで、さらにそこで滅ぼしあってるところに南東もきて全部無くなる。さらに中央が光で染められて暴走。これがオチやな」
『え、中央の国ってどちらか片方に傾いたらダメみたいな感じなの？』
「まぁ簡単に言えばそういうことやな」
すごい…鬱は物知りだ
私が知らないことばかり知ってる
それに…頼れる不覚にも戦ってる時の横顔が真剣で…
とてもかっこよかったとか言えないわ…
「…！それほんまか！？嬉しいわぁ…ほんなら、僕はもっと頑張らなきゃなー！」
ん？
身体は今だに抱きしめられてるため動かないので顔だけ後ろに向けて軽く睨む
「あ…」
言いたいことに気付いたのか顔が固まっている
『…もう…人の心を勝手に読むのはやめてくださいッ！！』
また全身に電気を流す
でも離れない…効いていないの…？
バチンッと言って魔法が消えてしまった…
もう一度出そうにも出ない…
「強制終了や、僕はここから離れとうないんや！」
「あ、じゃあ俺は行きます、ごゆっくり…」
ドアが閉まり、2人になった
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作者名：くいな | 作成日時：2019年11月28日 20時
