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やさキヨページ10

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ピンポーンとチャイムを鳴らすとLINEが入った。送り先はチャイムを鳴らした家の家主

キヨ開いてるから
勝手に入って
入ったら
鍵閉めて

玄関を開けて一応お邪魔しますと声かける。言われた通り数個ある鍵をしてチェーンをかける。
数cmある厚底ブーツを脱いで揃える。雪で玄関濡れたから後で掃除しないと...

『お邪魔しまーす』
｢うぃーらっしゃい ......！...それ、うっしーの？｣
『え？うん、来る途中に偶然会って』

キヨが指すのはマフラーだろう
メガネをシャツで拭くが少し曇っている。メガネ拭き出さないと

｢......やっぱり...(ﾎﾞｿ｣
『ん？』
｢なんでもない。つかビショビショじゃん！コートハンガーかけといて、タオル持ってくるから
あ、どうせなら風呂入って、寒いだろうし｣
『え、いやでも』
｢どうせ泊まる事なるだろ？｣
『あー、そうだね。お言葉に甘えときます』

悪いけど下着はそのままでお願い、と言われるが逆にキヨの家に女性物の下着あったら引くよ。
パタパタと部屋を出ていくキヨを横目にコートを脱いでマフラーを取る。
マフラーからはふんわりと牛沢のにおい。落ち着く匂い。好きな、におい

ハッこんなのキヨに見られたら死んでしまいます！！

少し赤くなりながらカチャカチャとハンガーを掛ける。
買ってきたものをだして、カバンをティッシュで拭く。防水性のある大きめのリュックにしていてよかったと常々思う

｢悪い、俺の服になるけど
お前の服は洗濯するから洗濯機突っ込んどいて
洗濯機駄目なやつとかあったら出しといて｣
『ありがとう。ごめんねなにもかも』
｢いや、いいよ。あ、肉まん！？｣
『うん、食べてていいよ。綾鷹もあるし』
｢おおお！A神！｣
『そんなに喜んでもらえるとは...』
｢肉まん食べたい気分だった！｣

しかも超ホット...と嬉しそうなキヨを見ながら風呂場に行く
キヨの家には何度か来てる。牛沢とフジもいたけどみんなで雑魚寝して寝たっけな。

こういうピンチの時は牛沢の家以外に泊まったことないから変に緊張する。
...不安だ

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