気遣い ページ6
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『やっぴー』
｢娘が今日も可愛いよフジ｣
｢溺愛すぎてキャラ崩壊してるよガッチさん｣
待ち合わせ場所は私の職場の最寄り駅だった。
待っているとのそのそとガッチさんとフジがやってくる。キヨは居らず
酔ってんの？という雰囲気のガッチさんに少々呆れる
『電話してきた時キヨいなかった？』
｢あぁ、ウザッチマンが嫌だから帰った。そして生贄に俺を...｣
｢え、俺が嫌で帰ったの！？｣
ひどいなぁ〜とテンション高めのガッチさんは嬉しそうな顔をしている。
けして嫌がられたことで喜んだ顔をしている訳では無いのだろうけどそう見えてしまう。やばいおじさんになってゆくぞガッチさん
『それで今日はどこ行くの？』
｢Aちゃんオススメのところ？｣
『えー個室の所しか思い浮かばない』
｢いいよ。逆にその方が話しやすいし｣
フジとガッチさんが私のオススメの店に雰囲気や舌が合うだろうか、と思いながら電話で馴染みの店に個室が空いているか聞いてみる。
一件目の常連中の常連である店が空いているらしい、ささっと予約を入れ、電話を切って二人を連れて店に向かう。
3人で何気ない話をしながら歩く
キヨがレトさんに悪戯して怒られてたとか
レトさんがやり返そうとして大失敗して笑われたとか
何故か牛沢の話は出なかった。いや、2人が出さなかった
あの日、あの二人であった次の日
牛沢と聖奈は確かに二人で遊園地に行ったのだ
夜、いや深夜、牛沢が突然家を尋ねてきた。
非常識だとか何時だと思ってんだとかそんなの言わなかった。
“もしかしたら振られたのかも”
と期待している自分がいて気持ち悪いと純粋に思った。
彼をリビングに招き、いつものようにコーヒーをだした。
砂糖とミルクもいつも通りに入れて
そして、そのコーヒーを渡すと短く｢さんきゅ｣と言って一口飲む。
テーブルにコーヒーを置くと、牛沢はこう言った。
｢告白、成功した｣
って
スッキリした顔をしていて嬉しそうだった。
未だに信じられないといった顔をしていた。
私は｢そうだろうな｣と納得しながらももやもやしたまま、｢おめでとう｣と笑顔で返したのである。
私の、人生初めての何十年もの初恋は儚く散った。
案外、あっさりと終わりを迎えたのである。
それを知っているから気を使っているのだろう
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最近の悩みは - ！！なんかすごくhitしてる。順位ありがとうございます。嬉しいです (2018年2月24日 14時) (
レス) id: 97930e764e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：最近の悩みは | 作成日時：2018年1月21日 19時
