私が応援してあげます【uszw】 (ページ17)

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図星ページ17

+side:ky

綾鷹のホットを飲んだ。
サイズでかい方がいいって思ってたけどぬくいのもいいな。

『なんでプロポーズを俺に相談するわけ？』
｢ガッチさんに聞いたし、知り合いでプロポーズした人いたらどんなだったか教えて欲しいんだよ｣
『知らねぇよ』

聞いてても覚えてねぇ、と言ってまた綾鷹を飲んで付けっぱなしのテレビに目を向ける。
うっしーに“家に行く”と無理矢理だが約束を取り付けられて来たと思えばプロポーズしたいから相談に乗ってくれと言いだした。
完全に相談する相手間違えてるだろ

『うっしーらしくプロポーズすればいいんじゃねぇの？
どんなに不器用でもカッコ悪くても結婚しようって言われただけでも嬉しいもんだろ』
｢…キヨにしてはいい事言うじゃねぇか｣
『俺にしてはってなんだよ』

失礼なだなお前、と言って綾鷹を飲もうとするがもう空だった。コンビニの袋の中に突っ込まれている２本目を開けてまた飲み出す。

『うっしーに聞きたいことあるんだけどさあ』
｢ん？おお、なになに？｣
『うっしーはAの事、恋愛的に好きなんじゃねぇの？』
｢何言ってんだよ。俺にはプロポーズしたい彼女が...｣
『プロポーズだって付き合う事だって恋愛的に好きじゃなくてもできるんだよ』

多分、好きなんだろうな
完全に焦ってるし

『…うっしーは何がしたいの？』
｢………｣

目を逸らして俯いたままのうっしーに、少し優しく声をかけるが反応はない。俺は図星を踏んだらしい。

『俺さあ、Aに告ったんだよ』

テレビの画面をぼんやりとみる。
うっしーがどんな顔をしているかなんて知らない

『雪の日、うっしー聞いてないっしょ？』

綾鷹をまた飲んだ。

『Aさあ、“叶わないとしても好きな人をきっちり諦められないから無理”って言ったんだよ
好きな人いるとか知ってた？』

笑った、口角を上げた。実況の時みたいに明るく振舞った

『その好きな人さあ、俺知ってんだよね』

言ってほしい？

と、聞いた後にすぐに｢それはねぇ｣と続ける

『＿＿＿』
｢やめろ｣

息を吸いこんで言おうとした瞬間に止められた

俯いたまま
髪が落ちて表情は見えないけど、口元を見るに真顔なんだろうな

『うっしーはAの気を惹くことして、Aの親友に手ぇ出して結婚しようとしてる。理解できない』
｢俺は、Aのこと好きじゃない｣
『へぇ、いいんだ？』
｢これでいいんだよ、これで｣

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