私が応援してあげます【uszw】 (ページ16)

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カフェラテページ16

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『あいつ、プロポーズする気みたい』
｢え、あのうっしーが？｣
『あいつも男だからなあ』
｢あーそろそろ諦めななあ｣
『レトさん、諦めてはやく応援しなよ。
諦めなくても応援ぐらいはさあ』
｢…聖奈ちゃんは俺が一番仲良かったのに｣
『レトさんはちょっと過保護な優しいお兄ちゃんポジションだからなあ』
｢俺が傷付くことサラッと言うよね｣
『諦め悪いからだよ』

人それぞれだけどね、諦める諦めないは

と付け足してあついカフェラテを口にする。まだ少しあつい
単刀直入に言うとレトさんは聖奈が昔から好きらしい。幼馴染みだから何年も
恋は何年かで終わるというけど統計的にそうなのであって、違う場合ももちろんある。私とレトさんが良い例だろう。十何年、否何十年想いっている相手がいる。
叶わなくても、

｢Aちゃんはなんでそう簡単に応援できるん？｣
『うーん。ポエムみたいになるけど...
好きな人を幸せにできるのは私じゃない
好きな人を幸せにできる人は他にいて私じゃない
だったら好きな人が好きな人と結ばれて幸せになれるようにするだけ
その想いを伝えられなくても、好きな人が幸せになる援助をしたいの

叶わないから、せめてもの。

私が応援してあげますって上から目線に強がって
二人が幸せになっていく過程を誰よりも一番そばで見ていたい』

大切な親友と大好きな幼馴染みだからさ
と笑ってレトさんを見ればそっか、と眉を下げて少し悲しそうな困ったような顔をした
なんでそんなに悲しそうなの？とは聞けずに誤魔化すようにまた暖かいカフェラテを飲んだ

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