私が応援してあげます【uszw】 (ページ15)

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冗談ページ15

+side:you

『映画面白かったねー』
｢あの俳優さん名前なんだっけ？カッコいいよなあ｣
『前にドラマしてた人。私あのドラマ好きだから録画何回も見返してる。確か高橋さん』
｢あー、そうそう。俺見るの付き合わされたな...｣
『牛沢もがっつり見てたでしょー。ゲームするとか言って結局二人して１日中録画見て終わるっていうな』
｢そーそー、泊まって次の日にゲーム撮ったし｣

見返したくなってきた
あー、俺も

会話の話題が生まれる。だから映画を見たというのもある。話題ができそうなやつにしたし、私が見たかったから語れるし

『原作も持ってるんだけどやっぱ原作も映画もどっちも素晴らしいよね』
｢映画の場合お前は高橋さんが素晴らしいんだろ？｣
『否定しない』

あ、俺行きたいところあるんだけどいい？

と意を決したように牛沢が言い出した。少し恥ずかしそうだから、きっとゲーセンだとかの色気のないところではないはずだ。
きっと、彼女の為だろう

『次は聖奈に何あげたいん？指輪？結婚指輪か？』
｢………｣
『...え、まじ？』

俯いた牛沢の顔を少し覗き込むと顔が赤い。図星か、嫌だなあ冗談のつもりだったのに

『そうならそうと言ってくれれば聖奈から色々聞くのに...』
｢取り敢えず下見、かな。色々とさり気なーく聞いて意見組み込もうかと思ってるんだけど...｣
『いや、牛沢は絶対さり気なくならないから駄目。私がそれとなく聞くから。
こういう時ぐらい私の事頼れよ』

そういうと牛沢は顔を上げて照れくさそうに笑って｢おう｣と低音でいう。
あー、その顔ズルい

｢頼るっつったらお前も俺に彼女が出来たからって他の奴頼んなくてもいいからな？｣
『何の話？』
｢ほら、この前の雪のやつとか。｣
『…あー、あれか』

す、と目を逸らす
視界の端に点滅している歩行者用の信号が見えた。まあいいか気長に待とう

｢お前、キヨとなんかあった？｣
『あー、なかった訳では無いけど、まあここでする話ではないかな』

人いっぱいいるし、と付け加えると｢じゃあ後で話せよ｣と頭を乱雑に撫でられる。抵抗するとこの前は抵抗しなかったのに、とかいいだす

また言い合いをしながら、牛沢のいうお店に行く。

やけに足取りが重かった

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