私が応援してあげます【uszw】 (ページ12)

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カフェページ12

+side:ky

『レトさん』
｢キヨ君遅いでー？｣
『ごめんごめん、つかまだ約束の時間前だし
レトさんが早かっただけじゃん』
｢それでも俺を待たせた罰として奢りな｣
『レトさんから誘っていてよく言うよな』

ま、冗談やけど
冗談かよ
じゃ、行こか
どこいくの
秘密～

テンション高めのレトさんに誘われて寒さで憂鬱になりながら少し前を行くレトさんを追う。
レトさんから誘うのは珍しい

レトさんがはいっていくのはごく普通の喫茶店
雰囲気が良くてインスタ映えしそう

レトさんにしては珍しいな

｢あ、俺にしてはとか思ってるやろ｣
『うん』
｢素直ｯ！！｣

からんからん、とよくある音
席は奥の方の席を選んで向かい合って座る
レトさんとメニューを見るとオシャレなフォントと可愛い絵と写真
これ作った人多分美人だろうなあ。のぞみーるみたいに可愛いんだろうなあ

｢ここね、Aちゃんのおすすめやねん｣
『だから？』
｢だからおしゃれなの。｣
『そう、』

店員さんを呼び止めると二人で飲み物とデザートを頼んでまた話を始める
面白いゲーム見つけたとか、こんな事があったあんな事を聞いた

｢この前うっしーと飲みに行ってんけどさあ｣
『おー』
｢その時にやけに飲んでグデグデになったと思ったら半泣きで“Aが俺を頼らない”って言い出してん？
そんで聞いちゃったー｣
『…なにを』
｢Aちゃん、あの雪の日にキヨ君家泊まったんでしょ？｣

アプローチした？とニコニコ笑うこの人はタチが悪い。いつもはあほっぽくて鈍感みたいな感じ出してんのにこういう時は変に敏感で嫌いだ

『...告った、一応。』
｢ぇえっ！？キヨ君手が早いねー！｣
『襲ったみたいに言うなよ』
｢だってお泊まりした時に告るってそういう事じゃんか！｣

えぇ、違うでしょーレトさんズレてるって
覚悟の上で泊まってくれってことでしょ？
あー
勇気いると思うよ？女の子は

運ばれてきた頼んだものを口にしながら雑談をした。どうやらその話をしに来ただけのようだったけど、それならSkypeでいいんじゃないのか？

｢(振られたんやろなあ、キヨ君)｣

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