僕の気持ち【JIN】 (ページ6)

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嫌いページ6

ピピピッ

軽快な目覚ましのリズムで目が覚める

ソファーで寝たからか、身体中がすごく痛い

眠い目を擦り体を起こす

その瞬間、ベッドの上にいる女の子と目が合った

あぁ、まただ

どうも彼女と目が合うと時が止まるようになってしまうらしい

どうしても目が離せずにいると彼女の方からアクションがあった

『あの…』

「何？」

『ここって…』

「あぁそうだね。とりあえず後で説明するよ。だから早くそこどいてくれない？」

しまった。

優しく接しようとしたつもりが冷たくなってしまった。

これではイメージが悪くなるじゃないか！

早く挽回するんだキムソクジン！

「あ。名前聞いてないんだけど。名前は？」

『Aです。あの、あなたは…？なんで私はここに…？』

「そ。Aっていうんだ。僕はキムソクジン。なんでここにいるかは後で説明するよ。とりあえず着いてきてくれない？」

僕の馬鹿！！

いくらなんでも初対面の相手にあれは無いだろう！？

と脳内で1人反省会を繰り広げる

目を開けた彼女は目を閉じている時よりも少し大人っぽく見えた

何歳なのか、どこから来たのか、なぜあそこにいたのか、

聞きたいことは山ほどあったが彼女も疲れているだろう

それに目を開けると知らない男と2人っきり

そんな状況でパニックにならない方がおかしい

だから優しく声掛けをするつもりだったのに…

タイプの女の子に冷たく当たるとか今時の小学生でもしないよ！

なんて、少し自己嫌悪に陥りながら彼女をリビングまで案内する

きっとお腹も空かせているはずだから僕特製の手料理でも振る舞おう

そこで少しはイメージアップしたらいいな、なんて、