懺悔 ページ19
練習が終わり宿舎に帰るといい匂いが漂っていた
心做しか部屋も綺麗になっている気がする
パタパタと足音がしたかと思うとエプロンをつけた彼女が立っていた
少し気まずそうにしている
『あの…晩御飯作ったんですけど…食べますか?』
言わずもがな食べる!と手を挙げたのはテヒョンとナムジュンだけである
僕だって本当は食べたかったが少し小恥ずかしく勇気が出ずにいた
手を挙げた人を確認した彼女は少し悲しそうにしていたがすぐに笑顔に戻りリビングへと戻っていた
そりゃそうだ。自分が頑張って作ったご飯を食べてくれないなんて悲しいに決まってる
しかも多分彼女は7人分作ったのであろう
決して少ないとは言えない人数分の料理を作るのはどれだけ大変だったのだろう
彼女自身は何もしていない。
ただ僕達が嫌っているだけなのだ
今までの経験を彼女に重ねて嫌悪感を抱いているだけなのだ
彼女は他の誰でもないのに
彼女は彼女自身なのに
思えばこの時に気づいておけばよかったんだ
誰でも分かるようなことを僕は最後まで気づけなかった
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うすら(プロフ) - ソクペンさん» ありがとうございます!嬉しいです♡ (2022年12月29日 21時) (レス) id: 64ec250d05 (このIDを非表示/違反報告)
ソクペン(プロフ) - 面白いです!続き楽しみにしてます❤︎ (2022年12月29日 1時) (レス) @page11 id: 2732bc1be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うすら | 作成日時:2022年12月27日 15時