横浜の相談役

No.4 ページ6

敦「太宰さんは...」
　(想像もつかん......！)

国「無駄だ、小僧。
　 武装探偵社七不思議の一つなのだ。
　 こいつの前職は。」


国木田が呆れるように話す。


谷「最初に中てた人に賞金が有るンでしたっけ？」

太「そうなんだよね。
　 誰も中てられなくて懸賞金が膨れあがってる」

国「俺は溢者の類だと思うが、こいつは違うと云う。
　 しかし、こんな奴が真面な勤め人だった筈がない。」


懸賞金の言葉にひかれた敦が訪ねた 。


敦「...ちなみに懸賞金って如何ほど。」

太「参加するかい？賞典は今、-------------七十万だ」


その言葉に敦が勢いよく立ち上がった。
その目は金にくらんでいる。


...ちなみに隣で谷崎が若干引いた目で見つめている事は本人しか知らない。


敦「中てたら貰える？本当に？」

太「自 殺主義者に二言は無いよ」

A「それは、自 殺主義者ではなく、男に二言はないでは？」


そのツッコミをスルーしつつ、思い付く職業を敦は片っ端から云っていく。


敦「勤め人」

太「違う」

敦「研究職」

太「違う」

敦「工場労働者」

太「違う」

敦「作家」

太「違う」

敦「役者」

太「違うけど-------
　 ------役者は照れるねぇ」

敦「うーん、うーん...」


敦はこれ以上思いつかなかったらしい。

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