伊黒小芭内が前の席に座ってくる件４【鬼滅の刃】

３年　冬　８５ ページ41

『ぶ、ブラウニーが上手に作れました…？？』


瑠火｢…ではききかたを変えましょう。伊黒くんと何かありましたか？｣






…ひぇっ？？？






動揺しすぎた私は
手に持っていたブラウニーを落としかける。


やばっ、落とすのはだめ、絶対！！


地面すれすれでキャッチした私に、
カナエとカナヲが賞賛の拍手を送った。


しのぶ｢ド直球ですねぇ…｣


アオイ｢でも、ああでもしないとAさんは口割らないんじゃないですか？｣


しのぶがやれやれ、と言った風に、
アオイはいつものことでしょ、と
言う風にそう言った。


その時私は気がつく。


他にこのイベントに訪れていた女子達は
既に帰宅してしまっていて、
この場に私の味方は居ない、なんてことに。



そして同時に心当たりに気がつくのだ。



『な、ななな、なんにも無いです』



言えない。
口が裂けても言えない。

この後の遊園地が楽しみすぎて
はしゃいでいるとか、
ブラウニーを喜んで貰えるんじゃないかなとか
考えて恥ずかしくなってましたとか、
そんなことは言えない。

純情(ウブ)だのなんだのと言ってから
揶揄われるに決まってる。


瑠火｢今年のイベントはなんでか素直に来ましたし、杏寿郎から色々聞いています。｣




…うん、ここは逃げるに限る(開き直り)

捕まるかも知れないけど、
とりあえず逃げよう。

３年　冬　８６→←３年　冬　８４

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す