伊黒小芭内が前の席に座ってくる件３【鬼滅の刃】

３年　冬　２６ ページ22

とりあえず
スポドリはあるものの、
他の飲み物もあった方が良いだろうと思い
１階までティーポットを洗いに来た。



台所を伊黒妹の許可を貰って借りる。



その伊黒妹がどこぞのひょ●こりはんの様に
こちらを柱の陰から見つめてくるので、
宇髄のお見舞いの品の林檎を
１つ剥いてあげた。

なんだこの子、可愛いじゃないか。

兎の林檎を作ってあげたら、
喜んで食べていた。
いくつになってもやっぱり女の子だねぇ…。
私も兎の林檎が出て来たらテンション上がるわ。



色が変わらないように
塩水にちょっとつけたその林檎と、
飲み物を持って、２階に帰ってきたが
その時もまだ小芭内は眠っていた。


だいぶ息が整っていたことに安心する。


風邪の特効薬は睡眠だからね。
しっかりと寝なきゃ治らないし、
上質な睡眠じゃなきゃ意味がない。


眠る小芭内をちょっと覗き込んで
私はふぅ、と息を漏らした。


『(…まあ、ほんと良い顔してるよねぇ)』


好きな人だから…というのもあるだろうが、
溜息が出るほど綺麗な顔をしている。
人間国宝じゃん。
…あ、でも１番はカナエね？
カナエが１番美人なの。



そんなことを考えていると、
足に何か冷たい物が当たった。


…何だろう。


そう思ってその何(・)か(・)を手で掴むと、
思いっきり引っ張った。





ズルズルズルズル…！！





そんな音を立てて、それは出てくる。

思ったよりもずっと長かったそれに
かなり驚きながらも、私はそれの名前を呼ぶ。


『あ、鏑丸じゃん』


鏑丸｢シャー♪｣




それは、だいぶ大きく(縦に)成長した
あの白蛇ー、鏑丸だった。

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