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『A』
りょうくんの胸から顔を離して向き合えば
ゆっくりと近づいてくる、整った顔。
『あ、』
「どうしたの？」
私とりょうくんの距離がなくなるほんの手前。
その声で目を開けると、一度離れた距離。
『あれ、忘れてた』
「...あっ、私も」
私がそう言えば、目を合わせて
ふふ、といたずらっ子の様に笑う。
人差し指を唇の前に持ってきて、
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『「これは二人だけの秘密」』
しぃ〜、と同時に零せば
再び近づく微笑んだりょうくんの顔。
『目、瞑って』
「...うん」
そっと触れた唇は、柔らかくて、甘い。
ベッドの上で滑らせた私の手がりょうくんの手に当たると、するりと指先を絡めてきゅっと力が込められた。
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私達二人だけの秘密を、月が照らしている。
そして、りょうくんの体温を
傍で感じながら思う。
幸せなら、今はそれで良い。
あなたが傍にいてくれたら、今はそれで良い。
結ばれなくても、結婚出来なくても
今はそれで良い。
でも、もしも私が我慢出来なくなったら
そばにいてくれるかな。
一緒に逃げてくれるかな。
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ねぇ、お兄ちゃん。
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あい(プロフ) - ひまぽんさん» ひまぽんさん、コメントありがとうございます* 。続編などは少し検討させて頂きますね、これからも宜しくお願いします...！ (2019年3月25日 0時) (
レス) id: 0f506228be (このIDを非表示/違反報告)
ひまぽん(プロフ) - 龍我くんの話の続きが読んでみたいです。那須くんサイドの話も読んでみたくなりました。他の作品も楽しみにしています。 (2019年3月25日 0時) (レス) id: aeeb4a860b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あい | 作成日時：2018年9月9日 21時
