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『俺ね、秘密があるの』


「へ、?」







お昼休み。

お弁当を食べ終わって
次の授業の準備をしていた時


隣の席の浮所くんに突然話しかけられた。






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『Aちゃん変な声〜』


「っ、...だって!急にそんな事言われたらさ」






机の上に肘をついて、私を揶揄う君。

変な声、と指摘されて無意識に顔が赤くなるのがわかった。





「そ、それで、浮所くんの秘密って?」





パタパタと顔を扇ぎながら、本題に触れる。









『ふふ、Aちゃん。秘密って、誰にも言わないから秘密なんだよ?』


「っ〜!」







ほら、また。

私を馬鹿にした様に笑う。








隣の席になってからよく話すようになった浮所くんは私にいつも意地悪な態度をとる。




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優しくされた覚えなんて、無い。






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全く、とてもいい子と聞いていたのに
全然じゃないか。


声に出さないよう、心の中で友達を恨む。






「も、もう!気になるから早く教えてよ!」








人間は気になってしまう生き物だから。

恥ずかしさ半分、イライラ半分。



言葉にのせて伝えると、どうしよっかなー

なんて曖昧な返事をされた。




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『んー、仕方ないなぁ。じゃあ、Aちゃんには特別に教えてあげる』

「...ほんと?」






しかし少し悩んだ後、にっこり笑って浮所くんは頷いた。

てっきり、そう簡単に教えて貰えるとは思っていなかったので正直驚いた。





だって、秘密って言うくらいだもの。
隠したいはずなのに。




.








でもまぁ、いいか。
この際だから、浮所くんの秘密を聞いてしまおう。

そして、それをネタに仕返ししてやる。




そう意気込んでいると、手招きをされたので体を近づけた。






『耳貸して』






浮所くんの口がそう動いたので、更にぐっと顔を近づける。





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それにしても、浮所くんの秘密ってなんだろうか。



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○→←_Hidaka.u



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あい(プロフ) - ひまぽんさん» ひまぽんさん、コメントありがとうございます* 。続編などは少し検討させて頂きますね、これからも宜しくお願いします...! (2019年3月25日 0時) (レス) id: 0f506228be (このIDを非表示/違反報告)
ひまぽん(プロフ) - 龍我くんの話の続きが読んでみたいです。那須くんサイドの話も読んでみたくなりました。他の作品も楽しみにしています。 (2019年3月25日 0時) (レス) id: aeeb4a860b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2018年9月9日 21時

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