US〜a.shinjiro〜

器用なんだよね、意外と ページ5

『きゃー！横ハネてる！』

真「どこや？見せてみ？」


真ちゃんはそう言うと私の少し色素の薄い
胸下まで伸ばした髪の毛を触る
ハネてるのは左側の顔横の大事な部分

真ちゃんは器用に左側のハネてる部分だけ
トップから編み込み私のドレッサーにある
お気に入りのクリスタル調な小物入れから
ビジューの付いたヘアアクセを手に取り
耳上につけた。


真「これでどうや？少しは可愛くなったんちゃう？」

『真ちゃんありがとっ！』


本当に可愛い…

なんて感心してる場合じゃない！！！！
遅刻する〜！！！


『真ちゃん急ごう！』


二人でドタバタと私の部屋を飛び出て
階段を駆けおりる


母「あら〜！真司郎、Aおはよ〜！
今日は随分と遅かったのねえ〜」


歳に似合わず白いフリフリのエプロンを
身に着けたお母さんがおっとりと話す


真「おばさん、おはよーさん！
急がな遅刻すんねん！」

母「あらまあ大変っ！ご飯は要らないの〜？」

『今日は良いやっ！
ほんとに急いでるの！行って来ます！』

真「行ってくるな！」

母「真司郎、Aをよろしくね〜！
いってらっしゃ〜い」

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