US〜a.shinjiro〜

タラコ…shinjiro side ページ38

***shinjiro side


俺の部屋で待機中

きっとアイツはホンマに可愛くなると思う
そんな姿をこのタラコに見せなアカンとか
嫌やわ〜

そんな事を考えてる俺をよそに
タラコは部屋を物色しだした


俺の部屋は白の壁とフローリングに
黒の毛足の長いラグ
白いローテーブル、黒いソファーに
黒いベッド
白と黒のモノトーンの本棚が片側の壁を
埋め尽くすシンプルな部屋だ


隆「こんなに本読めねえ〜！」


にっしーはそう言って本棚を漁る


隆「うわっ。英文とか頭かち割れるわ。
見てるだけで目がチカチカする」


すぐに英字本を片付けるとまた漁り出す

そして、真っ黒なレザーの一段と厚い物を
取り出す


隆「memory？アルバムか！」


パラパラとアルバムをめくるにっしー


隆「うわっAと與ばっかりだ」

真「当たり前やろ、俺のアルバムなんやから
Aとは保育園からずっとクラス一緒やし
離れる事が無いんやもん。
風呂と寝る時とトイレくらいやない？」

隆「へえ〜。そりゃあ、あんだけ
イチャラブ出来る訳だ。納得」


1人で納得するにっしー


隆「わっ。これ可愛いな」


そう言って見せてきたのは
5歳の頃の俺とA


Aは髪の毛をゆるいお団子ヘアにして
白いチューブドレスを着て透明のグロスをして
ピンクのチークをしている

俺は髪の毛をセットして黒いスーツを着ている


後ろには白いチャペル
沢山の木々や花々、一面芝生…

そんな場所で

Aの体には似つかわしくない
大きなブーケを持ち、俺のあぐらをした
足の上にちょこんと笑顔で座っている写真


隆「お前ら小さい時から美男美女なんだな」

真「あ、これオカンの妹の結婚式で
ブーケトスでAがブーケ取ったから
記念に写真撮ったん」

隆「ﾎﾞｿｯ。運命じゃん」

真「ん？なんて？」

隆「いや、何でも無い」


宇「2人共良いよー！」


追求しようとしたら宇野ちゃんに呼ばれて
Aの部屋に行った

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