9.ハグ ページ10
「わかってるんじゃないの？」
「…しっかりと、本人の口からききたいです」
「そっか…まぁ知ってると思うけど、吸血鬼だよ。４人とも純血の」
「私は、これからどうすればいいんでしょうか」
ここに残って住むのか
それとも別の住まいを探すのか
「それはA次第。血を吸われたばっかりだし、今すぐにはここを出ていけない。でも、あと少しだけでいいから一緒に過ごしてみて。…それでAの気持ちが変わったのなら、俺たちを信頼してほしい」
「…なんか志麻さん、良い事言いますね(笑)」
「俺だって、ただの変態じゃないし」
「ツンデレですか？」
「う、うるさい！血ぃ吸って出血死させるぞ！」
「本気でやりそうで怖いですよ！」
「やるわけないじゃん…で、さっきの話どうするん？」
「そうします。たまーになら、血吸ってもいいですよ」
昨日までは一緒にお風呂入ろーなんて言ってくるような変態だったのに
今では普通にまじめな人っていう印象に変わっちゃったな
「…あの、お取込み中失礼するんですけど」
「おぉ坂田、どうしたん？」
「どうしたん？じゃなくて！なんでまーしぃがAちゃん抱いてんの！？俺のAちゃんから今すぐ離れろ！」
「いつ坂田さんのになったんですか…てか志麻さん、いい加減離れてくれませんか」
「え〜さっきまで俺の服なんか握ってたくせに〜」
「Aちゃんまーしぃに何されたん！？」
「え、何もされてませんけど」
「夜の営みを…」
「さっきから誤解を生むような発言やめてくれません！？」
「いいから、二人とも早く朝ごはん食べや」
「はーい。A、行こ！」
＿＿＿＿もっと抱かれていたかったと思う自分が、どこかにいたりいなかったり
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「おはようございまーす…」
「Aちゃん！！」
「…うらたさん？」
「ごめん！ほんっとうにごめん！お酒に酔って血を吸っちゃって…これ以上吸いすぎてたら失血死してたかもしれないのに…」
「あの、うらたさん…」
「もうこれからお酒は一切飲まないし、血も吸わないようにするから…」
「うらたさん」
「だからお願い…嫌わないで…」
「…うらたさん、もういいですよ。こんな感じで全然元気です。嫌ったりしません。血は…たまーにならいいですよ」
「本当に…？」
「はい」
「ありがと…」
「…うらたさん、あのぉ///」
「これぐらいさせてよ」
この家の住民って、ハグするの好きなんですか
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坂田家こたぬきそらまふらー - わー！！天才!!!私も【自主規制】なものや【自主規制】が好きなので本当にありがたい/// (2018年12月30日 20時) (
レス) id: 41ca598046 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2018年10月7日 7時) (レス) id: 65c58d0919 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：立花椿 | 作成日時：2018年8月19日 17時
