ぶりっ子はぶりっ子を潰したいと思います【歌/い/手】

どちらが悪役？ ページ36

ぼーっと、していると、志麻と心愛がやって来た。

『あ、志麻〜。ナイスタイミング。坂田がギリギリ遅刻してきそうだったから』

「ちょ、A！？もうそこ掘り返さんといて！？」

「ﾝなことだろーと思ったわ。だからギリギリまで引きつけといたで」

まじ香水臭すぎて鼻死にそうやったわ〜、と呑気に言う志麻。

それ心愛の前で言うのねww

心愛は私たちの現状を見て、固まっている。

「な、なんで…？志麻くんはこっち側じゃなかったの…ぉ？」

「おん。俺スパイやねん。ごめんな〜」

悪びれもせず謝る志麻に、私と坂田は吹いてしまった。

「…な、なんで！？なんでみんなこいつの味方をするの！？心愛ちゃんは被害者なんだよ！？ねぇ！そらるさん！！！！！」

突如、耳をつんざく様な高音が教室に響き渡る。

___相川、声高くね？

思わず耳塞いじゃったよ。

にしても、相川くんは本当に純粋だなぁ。

『ﾌｯ、ねぇ、相川くん、前に話したときのこと覚えてる？あの時のこと』

「あの…時？」

『宣戦布告された時だよ。私言ったよね

“ こっちも容赦しないから。

今さら泣いて謝ってきても許さない。”

ってさ。加害者がこんなこと言うと思ってたの？

一瞬アンタも、私たちが被害者だって思ったんじゃないの？

…ま、君のだーいすきな“そらるさん”がこっち側にいる時点で、どちらが悪役かなんて、すぐわかると思うけど。

今から心愛が私たちにしてきたこと、ぜーんぶ教えてあげるよ』

私は心愛に向き直り、笑顔で告げる。

『あは、今日はね、アンタを盛大に潰そうと思って。生徒会の皆さんにも来て貰っちゃったよ』

“潰す”という私の発言を聞き、青白くなっていく心愛。

…あれ、こんなんで絶望しないでよ。

今からお前の悪事、全部暴いてやるから。

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そう言い、嘲笑った少女の顔は、今までで1番醜くて、美しかった。

暴露話その1“カッターキャー”→←センラ、幼女化

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