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9.* ページ12

梓「…実はね、うちのうんと昔の先祖が、何かしら藍国の今の皇帝と繋がってるの。…ということは、私も藍国の皇帝と繋がってることになるけど…」

藍国の皇帝……一度も名を聞いたことがない。噂も耳にしない。

A「…藍国の、皇帝…?」

梓「……四皇帝とは言うけど、その中に藍国の皇帝が入ってないのよ。」

A「それってどういう__…」

梓「昔はこの五つの国は、元々ひとつの大陸で、ひとつの国だったのよ。…どの国かわかる?」

A「…わかんない…」

梓「翠、だよ。」

翠って、あの猫っ毛の、翠の目の……

梓「…翠国の皇帝…あんたが見た茶髪に翠の目の人…浦田様のお父様が今皇帝なんだけど、その人の政治のやり方に不満を持った国民の一部が分裂して、今の五つの国ができたの。
浦田様は、昔から様々な取り組みに積極的に皇子として活動しているから、国民からはすごく期待されてる。」

A「じゃ、じゃあ私はなんであんなに拒絶されて……」

梓「…それはさっきも言ったけど、わからない。でも、調べる方法なら…ある、かも。」

A「…何?」

梓「前からうちの家には藍国の皇帝と繋がってるってだけに古い書物が沢山あるんだけど、その中にね、他の本よりすっごい厚い本があるの。」

A「…うん」

梓「その本の名前は、ボロボロで読めないんだけど、中には何千年も前からの翠、紫、朱、橙、藍の国の様子が書かれていて…何かしら参考になるんじゃないかな」

A「そっか、ありがとう。一応自分たちの居る国だし、知っておきたいところではあるよね。」

梓「そうね、何時来る?」

A「う〜ん…次の店休日かな、行くとしたら」

梓「そっか、ありがとう。私も字が小さくて、そこまで詳しく読んだことはないからw」


それから少し梓と話して、梓は自分の家に帰った。









-----NO Side

夢を、見た。いつか彼女に大切な友達、と紹介された女の子と彼女が何やら昔の五国について話している光景。彼女は親友の話に必死に耳を傾ける姿はとても可愛らしく、愛しい。ほんとはみんなにその姿を見せるのではなくて、俺だけに、その姿を見せてほしい。

いつか、俺のことを選んでくれる日を、切に願う。




俺はまた彼女のことを思い浮かべ、幸せな眠りについた。






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体調不良により、更新遅れました、すみませんm(__)m

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設定タグ:歌い手 , 浦島坂田船   
作品ジャンル:恋愛
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かちゃ - 星宙?.*˚さん» コメントありがとうございます!そんな風に言ってくださる方がいて、とても励みになります、!更新頑張ります! (2019年8月5日 16時) (レス) id: 8aa748dcac (このIDを非表示/違反報告)
星宙?.*˚(プロフ) - コメント失礼します!ふと見つけて読みに来ました!とても好きなパロディです…!これからどのように進んでいくのかとても気になります!更新頑張ってください! (2019年8月4日 0時) (レス) id: 8b78b4d8ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かちゃ | 作成日時:2019年7月16日 21時

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