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8~Sside~ ページ8

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「ほ、ほんまに蒼蓮さんなん!?!?」


「はい。蒼蓮です。
証拠……あ、Twitter見せればいいか」




鞄を漁り出すAちゃん。

え、うそやろ?
蒼蓮って言うたら、超有名な作家さんやで?
たしか一番最初は普通の雑誌に送った小説が新人賞を受賞、その後改めて書いた本は芥川賞を受賞。
その他にもたくさんの本がある。

難しそうな本だけじゃなくてファンタジーモノや冒険モノ、恋愛の本も出しているとか。
この間もとあるイラストレーターとコラボしたマンガが発売されてた。

そして何よりも蒼蓮は一切顔出しNGで性別不明、年齢不詳で売っとった。
名前が蒼蓮という性別の判断がしにくいっていうのもあるけど、蒼蓮自身テレビへの出演も一切NG。
テレビでこの間、蒼蓮と一緒に仕事した人物に取材してたけど相手によって蒼蓮についての答えはバラバラもいいとこやった。
綺麗な方、可愛い子、酒豪、酒飲むために働いてる人、仕事しかできない、ばか、あほ、まぬけ、見た目だけ、仕事から逃げる天才、etc……

まあ最後の方は蒼蓮の担当の方が言っていたもんやけど、ほんまに色々と回答があった。


そんな、蒼蓮が今俺の前におる……




「あ、これですこれです!
はい、これが証拠です!」




ニヒッと笑う目の前の人物。

……俺、めっちゃすごい人と今酒飲んでんねんな。




「優さん?どうしました?」


「え?あ、ごめん
Aちゃんがあの蒼蓮ってゆうのにびっくりしてもうて……」


「そうですか?」


「そうやで〜、俺今めっちゃ有名人とお酒飲んでんのか……すご…………

なぁ、これTwitterっで言うたらあかん?」


「んー。いいですよ!
でも優さん私とお酒飲んでるって私のファンに刺されませんか?」




……え、俺刺されんの?!
でも、蒼蓮はホンマに超有名やから……うーん。
坂田家の子たちに自慢したいんやけどな……うーん。

うんうんと俺は悩んでいたけど、深く考えたら頭いたなってきた……




「……うん、とりあえずツイートしてみよ!
あ、俺今からTwitterフォローするからフォロバして!
そんで俺と一緒にお酒飲んでるツイートして!」


「はーい」




とりあえずやってみて……刺されたら………考えやんとこ。


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作者名:moe | 作成日時:2017年12月26日 3時

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