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プルルルプルルル
「うる、さい……」
Christmas Eveから一夜明け、本日はchristmasである。
え？今日の私の予定？
今日もがっつり夕方から12時までバイト♡
まあ、昨日は坂田さん……優くんと一緒に夜中までお酒を飲んでたからいつもよりも遅い午前10時に起床。
寝起きがいいわけでもない私は、眠い。でも起きなきゃ、いやでも眠い。そう思いながら布団の中でずっとグダグダしていた。
しばらくしてまぶたが重くなってきて、やっぱりもう一度寝ようとした瞬間だ。私のスマホが鳴ったのは。
非常に面倒くさい。出たくない。寝てたい。
プルルルルルルルルル
今も尚なり続けるスマホ。
友だちや親族関係の人ならすぐに切ってももう一度かけ直してくる。
それをしないってことは多分出版社の人。
……めんど。
そうは思いながらも仕事の電話だから仕方ないと、重い体を起こして電話に出る。
「……もしもし？」
「電話に出るの遅いわよ！！」
「っ……うるさい。青木さん。
そんな大声出さないでくださいよ。」
「アンタがなかなか出ないのが悪いのよ！
どーせ寝てたんでしょ？」
「ほっといてください。
それで？要件はなんですか？眠いんですけど。」
ベッドから出てキッチンに行く。
時計をちらりと見ると、11時前を指していた。
これはまた、お昼ご飯を食べるかどうか迷う時間ですね。
……とりあえず珈琲いれよう。
「アンタ、来週新刊発売するでしょ？」
「そうですね。それがどうかしたんですか？」
「それにサイン入りイラストカードつけないっていう話が出ててね？」
「発売まであと何日しかないのか知ってますか？？？」
この男の頭は大丈夫か……？
ふとそんなことを思ってしまった。
いやでもこれ私悪くないと思う。
あ、青木さん男性だよ。
女性らしい口調だけどこの人、今年で35になるとおじさんだから。オネェおじさん。
「……アンタ今何考えてたのかしら？」
「ｲ-ｴﾍﾞﾂﾆ｡
……それで、本当にそんなことするんですか？」
「えぇ。貴女イラスト書けるでしょ？自分のイラストでも書いてあげなさいよ。」
「本当に何言ってんのお前？」
新刊が発売されるのは12月31日だ。
今は何日？12月25日です。……は？
どう考えても頭おかしいでしょこの人。
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作者名：moe | 作成日時：2017年12月26日 3時
