PSYCHOPATH 35 ページ36
あなた side
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さっきそらるはケータイを持って上の部屋に行った。
私の家なのに、あたかも自分の部屋に入ったよう。なんなの。
それにあれっきり私に構ってくれない。
別に構われたい訳じゃないけど。
『 …腹の虫がなってる。 』
何食べたいけど、私は生憎ひとりじゃものを作れない。袋を見たけど、ため置きしてたはずのカップラーメンの山は無くなっていた。
『 あの精神科医め…。 』
あとで借りを返してもらおう。
でもどうしようかな。
そらる…に頼むか。
わたしはそうおもい、そらるの入った部屋のドアをそーっと開ける。
そらる 「 とりあえず、まずは俺としよ。 」
な、なにを。
電話越しに何を話してるのこの人。
もしかして大事な人と電話してるのかな。
そらる 「 今?? 今はダメだ。 」
大切な人は、そらるのことを呼び出そうとしてる。
でも私はそらるにご飯を作ってもらわなきゃ。命が危ない。
『 そらる〜!! 』
私はそらるのことを電話越しにも聞こえるように大きな声で呼んだ。
そらるは「おい!!静かにしてよ!!」とでも言うように私の顔を見た。
『 ……切ってよ。』
そらる 「んー、じゃあ明日な。 」
そらるはそう言って電話越しの大切な相手に別れを告げた。
『 明日会うの?? 』
そらる 「 ……まぁな。すぐ済ませてくるよ。」
『 すぐ…?? そんなにすぐ出来るもんじゃなくない?? 』
そらる 「 まぁな。1時間は待たせることになる。 」
『 ダメ! 命令! ダメだ!! 』
そらる 「 へ?? 」
『 命を甘く見るな。もし命が誕生してしまったら責任取れるのか!! 』
そらる 「 …… 」
そらるはきょとんとした顔で私を見る。
私間違ったこと言ってないよね。
そらる 「 ……まって、Aどこから聞いてた??電話。 」
『 俺とシよ。から。 』
そらる 「……っく」
そらるは笑い始める。
その笑いは遂に大笑いになった。
『 ……なんだよ。 死ね。 』
そらる 「 ……ごめんごめんっ、ははっ 」
そらるはそう言って私の頭を撫でた。
その顔はどこか、愛しそうだった。
271人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もっちゃこ(プロフ) - 更新楽しみにしてます♪ (2017年4月24日 20時) (レス) id: 1c90b376b0 (このIDを非表示/違反報告)
ワン公(プロフ) - 愛花(仮)さん» ありがと(*^^*) (2017年3月12日 17時) (レス) id: e0acf4d077 (このIDを非表示/違反報告)
愛花(仮)(プロフ) - ワン公さん» ヤンデレ良き! (2017年3月12日 13時) (携帯から) (レス) id: 00f5fc4ed0 (このIDを非表示/違反報告)
ワン公(プロフ) - 愛花(仮)さん» うん!!笑 (2017年3月12日 11時) (レス) id: e0acf4d077 (このIDを非表示/違反報告)
愛花(仮)(プロフ) - おっ!!更新されてる! (2017年3月12日 0時) (携帯から) (レス) id: 00f5fc4ed0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ワン公 | 作成日時:2017年2月20日 22時