閉じ込めたくて【そらる】 (ページ21)

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PSYCHOPATH 20 ページ21

そらる side

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今日はこの間まで行われていた､とある歌い手友達のワンマンの成功を祝って､打ち上げが行われていた。
そこには､俺以外にもたくさんの人たちが来ていて､もちろんまふまふやluzもいる。

ワンマンを成功させた友達に(人1)も招待してと頼んで､招待してもらったがどうやら来てないようだ。

｢あーあ。せっかく会えると思ったのに。｣

会う口実がほしい。ただそれだけのために俺はこんなに必死になっていた。
俺が俺じゃないような感じ。もっと…この感覚に足を踏み入れたくなるような。

まふまふ「あれ。そらるさんどうしたんですか?? そんなにおめかしして…。」

まふまふは､久々にスーツ姿の俺をみて不思議そうだ。それもそのはず､スーツ姿なのは俺だけ。
つまり俺は浮いているのだ。

｢自分でも恥ずかしいよ。だから言うのやめて。｣

まふまふ｢変なの。あ､そう言えば(人1)さんを招待しているって聞いたんですけど､来てないんですか?? ｣

｢ …来てないよ。｣

(人1)はもう有名で､俺たちが集まって話すことの中には(人1)の噂も混じっていた。
噂されるほど(人1)の存在が知れ渡っていて腹が立つ。
皆はAの存在を知らなくていいのに。
皆なんかにAの存在が分かられたくなかった。

まふまふ｢そっか。残念だなぁ。…確かめたいことがあったのに。｣

｢確かめたいこと?? ｣

まふまふ｢はい。ちょっとね。そらるさんも(人1)さんが来てたら言ってください! ｣

｢ …………。｣

なんなんだ

なんなんだ

まふまふまでそうやって俺の物を取ることはないじゃないか

｢だめだ。やめよう。｣

そうだ､やめよう。

Aをわざわざ招待したり…。
そんなことしたらかえって逆効果だ。
大丈夫。大丈夫。
あんなことにはならない。
あの人のようには…ならない。

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