【D.O.】 dangerous zone ｰｰｰ歪むｰｰｰ【CHAN YEOL】 (ページ8)

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CHANYEOL side ページ8

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ﾍﾞｸ｢面白い子だね｣

ベッキョンはそう言ってAのことをおぶる。Aはベッキョンの首に腕を絡ませ、気持ちよさそうに寝ている。
なんだよ。さっきまで俺だったくせに、今度はベッキョンか。

『あ……電話しなきゃ……オッパが心配する……』

｢オッパ !?!? ｣

なんだよ、こいつ、もう"オッパ"と呼べる人が出来たのかよ。恋人に捨てられたんじゃ無かったのか。 ……もしかして本当のお兄ちゃん？

ﾍﾞｸ｢彼氏？それとも弟？｣

『どっちも違うよ～。オッパは、オッパ』

ﾍﾞｸ｢そっか。着いたよ｣

｢ベッキョン、大丈夫？おい、お前家の鍵かせ｣

『はーい』

彼女は服のポケットから鍵を取り出すと、鍵を手に握ったまま、俺と握手する。

｢？｣

『チャニョル、ありがとう。ベッキョンも。こっからは１人で頑張るね』

｢……おう｣

そう言って彼女は、俺達に背中を向ける。
だけど、俺にはその背中が小さく悲しそうだった。だから妙に心配になり、｢おい、｣なんて呼び止めてしまう。

『ん？』

やべ、何も話すことがないのに引き止めてしまった

｢んと、その……｣

『？』

｢辛くなったら来いよ｣

ﾍﾞｸ｢え、チャニョラ……｣

『うん、チャニョル好き！』

そう言って彼女はドアを閉めた。
眠れなくなるような笑みと｢好き｣というセリフを残して。

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