【D.O.】 dangerous zone ｰｰｰ歪むｰｰｰ【CHAN YEOL】 (ページ5)

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CHANYEOL side ページ5

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CHANYEOL side

『出会い』

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ダンスの練習の帰り。俺はベッキョンと喋りながら電車を降りた。

ﾍﾞｸ｢疲れたね～。チャニョルもお疲れ様｣

そんなことを言って笑うベッキョン。俺はこんなふうにベッキョンが笑いかけてくれるのが本当に嬉しい。
はしゃぎまくってるくせに、こんなふうに仲間を気遣ってくれて。本当に最高の存在だと思う。

大通りを過ぎて、俺達は小さな路地を通った。少し上を見上げるといろんなマンション。
もう少ししたら、ベッキョンと別れて互いに一人で家へ向かうことになる。

だけど今日は、いつもみたいには行かなかった。

ﾍﾞｸ｢ねえ……ねえ！チャニョラ！｣

｢なになに。そんなにうるさくしなくても聞こえるってば！俺はここにいるんだから！｣

ﾍﾞｸ｢あ、あそこ……！！｣

ベッキョンは、俺の方を揺らしながら上の方を指した。ベッキョンは動揺しているのかきちんと喋れていなかった。
俺は、嫌な予感がしてベッキョンの指の向いている方を見る。

｢……っ｣

あるマンションの屋上。白いワンピースの女の子が、屋上の柵を越えている。
……当然、普通の人ならしない行為。するとしたら……一つしかない。

俺の頭には、二文字の言葉が浮かぶ。彼女は今にも落ちそうだから……。

彼女は……"自殺" がしたいのか……？

ﾍﾞｸ｢どどど、どうしよう……っ！とりあえず警察！｣

ベッキョンは慌ててケータイを取り出す。俺もマンションの中に入り、急いで屋上に向かった。

屋上までの階段にきつさを感じながらも何とか屋上につくことが出来た。
俺は屋上のドアを勢い余って強く開けてしまう。バンッという不快な音が出てしまう。

｢……あ｣

『……え？』

彼女は手を伸ばしていた。宇宙に手を伸ばして、泣いていた。