私流小説の書き方

日本語を使うからこそ気になるんだよなぁ ページ7

柊は先生に進路について言われると、迷った挙句に言った。

「まだ、全然思いつかないんですよね」

困ったように笑って言う柊に、先生は溜息を吐いて言う。

「あんまりのんびりすんなよー？」
「はい、考えておきます」

先生が言った言葉に柊も当たり障りなく言う。


　


これ別に読む分には特に困らないけど、自分が書くのは避ける。何が嫌かって、"言う"って言葉を何回も繰り返してる。

よく英語の教科書にある物語だと、

He said her like,(彼は彼女が好きだと言った、)
but she said "I don't know him".(しかし彼女は彼の事を知らないと言った。)

のように、"say"や"said"だけでなんとかなるが………



日本語には類義語がたくさんあるじゃん！！！

"言う"の類義語は私が思い付くだけでもたくさんある。調べればもっと出てくる。言い換え辞書と私はズッ友です。
単調な表現をしたいなら良いですけど、文章としてもっと美しくなれると思う。そういう勉強してるのとは違う小童が何を、と言われるかもしれませんけども。

場所、時間、人柄や感情によって色んな言い回しをすべき。調べればいくらでも出てくるんです。単語一つで小説の魅力もガラリと変わる。
かもしれない…

なので、出来るだけ変えた方が良い。
あ、勿論反復法みたいに、強く伝えたい時は繰り返して書く方がむしろ良い時もある。

結局匙加減なんだよなぁ…小説って難しい。



最初の文の修正例↓




柊は先生に進路について尋ねられると、迷った挙句に口を開く。

「まだ、全然思いつかないんですよね」

そう困ったように笑った彼に、先生は溜息混じりに催促する。

「あんまりのんびりすんなよー？」
「はい、考えておきます」

先生の放った言葉に、柊は当たり障りなく返答した。

緻密なプロットを書かない故の弊害対策→←一人称か三人称か、どっちにしよう…

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