私流小説の書き方

ルロイ曰く「困難も分割せよ」 ページ35

苦しい時、中学国語で「困難は分割せよ」ってルロイ修道士も言ってた。まあ元の発言主はデカルトという哲学者らしいですが。

我々物書きにとっての困難とは？――そうですね、話が中々書けないことですね。
まあ周りの物書きさんの状況よく分かんないので我々(私一人)なんですけど。

勿論書きたい話を書く為に私は小説を書いてます。ですが、話を書いていく内に別に書きたいとは思ってない話を書かなければならない時もある。
過去作で言うなら、入院中の日常シーン。めちゃくちゃ難産でした。「あ〜〜〜そろそろ次の展開書きたい！！」と何度思ったか。でもそこで日常が終わればキリが悪い。もう少し頑張ればキリ良く50話辺りまでいけるから、と我慢して書きました。
そしてとうとう書きたかった展開まで持ってくると一日十話くらいのペースで書いてました。一日一万字ですね。難産時は頑張っても一日一話くらいだったので、差が凄い。

「書きたい！」って思ってない話書く時の筆の進まなさ異常じゃーん？？？異常ですよ(断言)
なのでそういう時は難産作品も進めつつ、書きたいネタの方も書いてます。モチベ維持の為に。

「耐えなくちゃいけない…耐えなくちゃいけない…」とか思いながら書いてたら投げ出したくなりますから、難産作品の方は一話書いたら自分へのご褒美として書きたいネタ(未投稿の思いつきの作品とか)も書きます。



え？「困難は分割せよ」要素？
いや、ルロイ修道士懐かしいなーって思って適当に入れただけです。

…というのは冗談で。

あまりにも難産だったら、まずネタ帳を開きます。

私のネタ帳ですが、主に

・話ネタ
・ギャグ
・決め台詞
・セリフ主のことがよく分かるセリフ(いわゆるサンプルボイス)
・ネットで蓄えた知識(難しい言葉や四字熟語、雑学)
・出先でふと思いついた一節や言い回し、喩え

が入ってます。筆が進まない時の為に書き溜めているんです。

未来の困難の一部を先に買って、こうして人の話からだろうとネットからだろうと得た知識をメモしておけば、難産時に無理矢理ネタ帳から捻り出して書くことが出来るわけです。

話数稼ぎという困難は、こうしていくつかの過去の遺産をつぎはぎしてって乗り越えることが可能なんですね。

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