探る探偵達−�� ページ32
「安室さん、どうだった？」
ポアロにて、遥斗さんは不在だが安室さんはいる為、カウンターにて足をぷらぷらさせてオレンジジュースを頼む。
「恐らくだがアルマは僕を疑っている。遥斗さんについて聞いた後、彼は僕を"君はこれかい？"と言ってノックをする仕草を見せた」
「そっか。…でも遥斗兄ちゃんは味方になってくれるかも」
「君は確か、彼の家に行ったかな。何か収穫でも？」
「詳しくは言えないんだけど…ボク、ちょっとやらかしちゃって。アルマにボクの探りがバレそうになって、でも遥斗兄ちゃんが庇ってくれたんだ」
「…成程。場合によっては協力者になってくれそうだな」
「あと遥斗兄ちゃん、安室さんの事知ってたよ。ノックだって」
「…！でもまだこうして放されてるという事は、まさか彼は言ってないのか？」
「安室さんを泳がせるのは組織にとってはリスクが大きいだろうし…そうだと思う」
遥斗さんは組織を敵視していると見て良いだろう。オレ達の秘密まで握る彼が、それを誰にも洩らす気配が無いのだから。そしてアルマは恐らく敵だろう。でなければ遥斗さんはオレ達を庇うような真似はしないハズ。
「…アルマは、遥斗さんについて何か意味深に言っていた」
「何か？」
「"彼の本当に面白い所は、そこじゃない"…僕が遥斗さんのふざけた言動について述べたら、アルマはそう言った」
「そこじゃない…？」
どういう事だ？まだオレ達の知らない、遥斗さんの一面があるとか？
「その時のアルマは――…まるで都合の良い駒を見つけたかのように笑ってた」
「…」
人の良い父親、という印象があった為に想像がつきにくいが、彼が言うならそうなのだろう。
都合の良い駒…遥斗さんはアルマの、組織の指示に従わざるを得ない状況に陥ってるのだろうか。そしたら彼が組織の事も知ってるのに合点はいくが…いや、そうだとしても彼は知りすぎている。
(知りすぎている事が、アルマの言う遥斗さんの面白い所…？)
遥斗さんにはまだまだ謎がある。
…都合の良い駒か…
「…！」
一瞬、嫌な想像が頭をよぎる。オレの顔面を青くさせるには十分なものだったので、安室さんはめざとく気付く。
「…何か分かったのかい、コナンくん？」
「いや…ただの憶測に過ぎないんだけどさ。前に遥斗兄ちゃんの首元とか見る羽目になったんだけど…傷だらけだった。ここ最近じゃない、酷い古傷が腕にも足にもあったんだ」
「…まさか…」
「本当に憶測だよ、安室さん」
――もしかしたら、彼は、
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想世(プロフ) - ﾁｯｽﾁｯｽさん» コメントありがとうございます。本編と異なる可能性もありますが、次回は大体あんな感じでお送りします。 (2022年8月6日 6時) (
レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
ﾁｯｽﾁｯｽ - 次回予告✨ (2022年8月5日 17時) (レス) id: 87f77450ee (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - わさびもち！さん» コメントありがとうございます。気に入っていただいて何よりです。 (2022年8月4日 16時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
わさびもち！(プロフ) - 好きです…好きです…最高に好きです…すき… (2022年8月4日 2時) (レス) @page50 id: bc0339f7a6 (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - ???さん» コメントありがとうございます。応援していただきとても嬉しいです。 (2022年7月25日 19時) (レス) @page40 id: 242a51c45c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：想世 | 作成日時：2022年7月6日 15時
