賑やかし新居−�� ページ21
「コナンくん、お昼ご飯食べた？」
「いや、ポアロで食べようと思ってた」
「それは悪い事したね…ウチで食べてく？」
「いいの？」
「いーのいーの、付き合ってくれるお礼だしね。取り敢えず栄養ゼリー飲料でいい？」
「ボクちょっとコンビニ行ってくるー！」
財布を取り出して家を出ようとするコナンくんに"冗談だって"と静止して、腕をまくる。
「何が良い？オムライス？スクランブルエッグ？卵かけご飯？」
「卵料理ばっかりだね…」
「卵の消費期限切れそうだから…」
「えぇ…じゃ、じゃあオムライスで」
「オーケー、チャーハンね」
「何なんだよ！！」
子どもらしさをかなぐり捨てて叫ぶコナンくん。ふてくされたご様子の彼を置いて台所へと向かう。
「まあくつろいでてよ。…とは言え、あんまり物はいじらないよーに」
振り向きざまにそう言うと、彼は何かしようとしたのかぎくりと肩を大きく跳ねさせた。
「コナンくーん、チャーハンでき…ん？」
ぱっぱと米と具材を炒めて完成させ、料理を運ぶと案の定彼はどこかへ行ってた。まったく…"トイレどこかなって"とか言い訳するのは目に見えている。出来立てチャーハンを置いて、彼の名を呼んで探す。
とある私室の中。入ろうとするとコナンくんが中から出てきた。
「あ…遥斗兄ちゃん」
「君は目を離すとすぐにどっかに行くねぇ…」
「えへへ…あ！そういえば押入れの隙間からたまたま見えたんだけどさ」
見えたっていうか何か探ってたの間違いなんじゃねーの？と思ったが言わないでおいた。
「小さな金庫みたいなのがあったよね。あんな所に、何入れてるの？」
「何だと思う？」
「…貴重品？」
「そうだね、貴重な叡智の本だよ…」
「叡智の本？何それ」
「君なら分かるだろ？――ちなみに僕は年上お姉さんの叡智の本が好きかな」
「ぶッ！？」
僕の言葉でようやく中身を理解したらしいコナンくん。真実は別だが、こうでもしないと彼が金庫の中身を知りたくなる…
(ん？作中では、彼が美人だと思った相手は大体年上だったような…)
――やべぇッ！
「コナンくんにはまだあの本は早いと思うなぁ！？」
「よよよ読まねーよバーロー！！」
「そうだよね、コナンくんはもう心に決めた人がいるもんね」
「な、何が？」
「蘭ちゃん好きだろ君？」
「は、はぁ！？」
ちげーし！と否定しないであたふたする辺り、分かりやすいなぁ…
コナンくんをからかってると、インターホンの音が聞こえた。…ん？配達とか頼んだっけ？
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想世(プロフ) - ﾁｯｽﾁｯｽさん» コメントありがとうございます。本編と異なる可能性もありますが、次回は大体あんな感じでお送りします。 (2022年8月6日 6時) (
レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
ﾁｯｽﾁｯｽ - 次回予告✨ (2022年8月5日 17時) (レス) id: 87f77450ee (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - わさびもち！さん» コメントありがとうございます。気に入っていただいて何よりです。 (2022年8月4日 16時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
わさびもち！(プロフ) - 好きです…好きです…最高に好きです…すき… (2022年8月4日 2時) (レス) @page50 id: bc0339f7a6 (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - ???さん» コメントありがとうございます。応援していただきとても嬉しいです。 (2022年7月25日 19時) (レス) @page40 id: 242a51c45c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：想世 | 作成日時：2022年7月6日 15時
