哀色少女と−�� ページ4
クソ背中いッてェ！灰原ちゃんの前ではカッコつける為に顔には出さなかったものの、背中を打った衝撃は今なお残っていた。それでも新出先生の元へ向かい、手を振る。彼も僕に気付いたようだ。
「新出先生、お久しぶりですね！事件に巻き込まれていたんですか…お互い災難でしたね」
「君は…」
「ぼ、僕の事忘れました…？昔はあんなに仲良くしてくれたじゃないですか…」
「…ああ、倉間君ですか」
「はい、そうです！」
得心がいったように新出先生は頷き、僕に笑顔を浮かべる。
「まあ僕、新出先生とは初対面なんですけどね」
サラッと告げると、新出先生の笑顔が固まった。
「…あら、騙したの？酷いわね」
「こっちのセリフですよ、クリフさん」
「クリスよ」
彼…もといベルモットは、僕が彼女の正体を見抜いていた事に不敵に笑んだが、僕の名前間違いにすぐに真顔になった。
「どうして分かったのかしら。貴方に変装を見抜けるほどの洞察力は無いと思っていたのだけれど？」
「貴女の言う"占い"ってやつですかねぇ」
「…ああ、例の」
未来予知か何かだと思ってるらしい彼女は、僕の知識に興味深々だ。ましてや彼女は僕の言う通りエンジェルとシルバーブレットに出会った事だし、軽く信憑性が上がっている事だろう。
「それで？しばらく私に面白い予言は無いのかしら」
「米を一杯奢らされます」
「どういう事よ」
「あ！僕、事情聴取受けなくちゃ！それじゃあまたね、新出先生！」
わざとらしく声を上げて、警察の人達へ事情聴取を受けに行く。彼女に言った言葉は、今は分からなくて良いさ。後で分かるだろうから。
――FBIに一杯食わされるってね。
ちなみに病院送りとなったので、本の返却は遅れた。腹いせに警察に"これ新出先生の落とし物です"とBL本を渡した。
［ちょっと。聞いてるの？］
灰原ちゃんの言葉で我に返る。いっけね、回想に浸ってた。
「ほいほい、灰原ちゃんの言葉は一字一句一息間違わずに覚えているよ。カスミちゃんの事でしょ？」
［誰よその女］
「灰原ちゃん、一回"この泥棒猫！"って言ってみ？」
［昼ドラによくある浮気モノの見過ぎよ］
知ってるのか…見た事あるのかな？
［はぁ…その内こっちに顔出しなさい。博士が貴方に合った変声機作ってくれるみたいだから］
「そんなホイホイ生み出していい技術じゃないでしょ…ありがたいけども」
［お土産はモンブランね］
「モンブランのクリーム抜きね、了解」
［もはやモンブランじゃないわよそれ］
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想世(プロフ) - トめAと@カド松さん» コメントありがとうございます。過去だけでもSAN値ゴリゴリ削られてますね… (2022年8月11日 9時) (
レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - SAN値ヤバそう･･･ (2022年8月11日 7時) (レス) @page49 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 深夜さん» コメントありがとうございます。帰省の際に何かしらの悶着はありそうですね。 (2022年5月29日 19時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - コレお母さんとひと悶着あるパターンかな?(フラグ) (2022年5月29日 19時) (レス) id: 19b009e4f4 (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 時凪さん» コメントありがとうございます。執筆の励みになります。これからも更新を頑張らせてまいります。 (2022年5月29日 18時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：想世 | 作成日時：2022年5月29日 16時
