複雑心中BBQ−�� ページ26
何でその人まで…という視線を僕に送る灰原ちゃんをなんとか説得させ、日程予定を聞いてその日は解散。当日は、流石に阿笠さんの車に全員乗るには定員を超えるので、僕は沖矢さんの車に乗る事となった。
沖矢さんと二人きりで。
「安全運転でお願いします、沖矢さん」
「勿論ですよ」
「あと暇なのでちょっと片手でババ抜き参加してください」
「安全運転でお願いしたばかりですよね？」
何故僕が野郎と二人っきりなのだ………！
本来ならば今頃少年探偵団とトランプしてる筈だったのに。まあ仕方ない、子どもは子どもの空間で遊んでるが良い。別に寂しくないもんね。
「…やはり貴方も、いつもハイネックなんですね」
車を走らせて、沖矢さんが僕を横目に呟く。
「ははは。親近感湧きますよね、こういう共通点があると」
「ホォー…冷え性なんですか？」
「どうでしょうね。沖矢さんは？」
「さぁ、どうでしょう」
おっと、軽く尋問モード入ってる気がする。半分くらい赤井が入って沖矢・シューイチ・昴みたいになってる。ひょっとするとコナンくんが盗聴器で聞いてるかもな。
「見た所冷え性では無いですよね」
じゃあ何で聞いたねん。
「貴方のソレは、まるで隠すようなものだ。そう…例えば、傷…とかね」
「参ったな…風の噂でも聞きました？」
「そんな所です」
「子どもは風の子とも言いますからね」
「…そう、ですね」
今ので確信した。絶対これコナンくん経由で沖矢さんにも首の傷の事伝わってる。多分安室→コナン→沖矢で伝わってるんだ。共通の敵がいるからって口軽くね？
…いや、その敵に僕も含まれてるかもしれないとなったら、そりゃ共有するか。
「…子どもが関わってると、何故お気付きに？」
「安室さんショタコンでコナンくんには口軽いのでそうかなって」
沖矢さんがとんでもなく微妙な顔をした。やべー悪評が安室さんを襲っている事に困惑してるんだろう。
軽く駄弁って、近郊の方まで車を走らせる。山が見えてきた頃になると、段々と僕の記憶に馴染みのある風景が増えてきた。
「そういえば、ここが故郷でしたっけ」
「そうですね…」
僕の知ってる所と全く同じ土地なんだけど、全部が全部正しいワケではない。
例えば向こうにある蕎麦屋は、本来は修理屋。すぐそこの八百屋はただの民家だった筈だ。
僕の故郷に限った話かは知らないが、ここは僕のいた所と似て異なる。いわば…パラレルワールドとなっている。
(ほんっと、変な感じするなぁ)
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想世(プロフ) - トめAと@カド松さん» コメントありがとうございます。過去だけでもSAN値ゴリゴリ削られてますね… (2022年8月11日 9時) (
レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - SAN値ヤバそう･･･ (2022年8月11日 7時) (レス) @page49 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 深夜さん» コメントありがとうございます。帰省の際に何かしらの悶着はありそうですね。 (2022年5月29日 19時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - コレお母さんとひと悶着あるパターンかな?(フラグ) (2022年5月29日 19時) (レス) id: 19b009e4f4 (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 時凪さん» コメントありがとうございます。執筆の励みになります。これからも更新を頑張らせてまいります。 (2022年5月29日 18時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：想世 | 作成日時：2022年5月29日 16時
