手向けられた毒−�� ページ38
「っ毒だ、すぐに警察と病院に連絡を！」
江戸川くんの言葉に、スマホを取り出して警察に連絡する。病院には円谷くんに連絡させた。見た限り荒い呼吸、発汗に襲われている遥斗さんは、苦しそうだった。
「は、ハル！？一体どうし…」
「触っちゃダメッ！」
駆け寄る小宮さんの手を跳ね除けた。驚かれたがそれどころじゃない。昨日の事件のせいか、すぐに警察と救急車が来た。けほっ、と弱々しく咳き込んだ遥斗さんの口から咀嚼した焼きそばが吐き出される。
「恐らく毒キノコの毒だわ…！」
「毒キノコ！？まさか…」
「俺じゃねえよ！焼きそば作ったのはおばさん！！」
「私じゃないわよ！何で息子にそんな物盛るの！？」
うるさくなる現場。警察が介入するまで3人は言い争い、さっきまでの和やかな雰囲気は最悪なものとなる。容疑者は3人。遥斗さんのお母さんと小宮さんと関口さんだ。
「息子をお願いします…！」
昨日の無愛想さとは一転、心配そうな顔をして、彼女は救急車に運ばれた遥斗さんを見送った。…なんだかんだ自分の子どもは大切なんだろう。
「どうかしましたか？」
「おお、コナンくん！何やら救急車まで来たようじゃが…」
「昴さん、博士！遥斗兄ちゃんが毒を盛られちゃったみたいなんだ！」
車に泊まっていた二人が何事かと食堂に駆け込む。江戸川くんの言葉に驚き、捜査に踏み込む事となった。
「毒を盛れたのは貴方達三人…お話をお聞かせ願いましょうか」
探偵達による聞き込みが始まる。三人とも供述におかしな点は見つからず、現場の調査に入ろうとしていた。
「そういやお前、昔ハルに振られたじゃねぇか…！」
「はぁ！？どんだけ昔の話よ、しかもあたしがそんな事で根に持つほど器の小さい女だって言いたいの！？」
「それに厨房じゃおばさんの目もあったし、俺が入れる隙は無ぇよ。おばさんの方は知らねぇけど」
「何で私が自分の息子を殺すような真似をするんだい！？」
また三人が言い争い始める。博士が三人をなだめよう、という時。
――ドクン。
「ッ、！？」
においを、感じた。組織の奴らのようなにおいが。
(うそ、こっちに来る…！？)
何故こんな時に。慌てて博士の後ろへ隠れる。江戸川くんも私の異変に気付いたようで、駆け寄る。
「おい灰原、大丈夫か？」
「組織のにおいがする…！」
震える私は尋常じゃなかった事だろう。
においはこちらに近付いてくる。
「っ、大丈夫かい、遥子さん！！」
慌てた様子の男性が、食堂に駆け込んだ。
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想世(プロフ) - トめAと@カド松さん» コメントありがとうございます。過去だけでもSAN値ゴリゴリ削られてますね… (2022年8月11日 9時) (
レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - SAN値ヤバそう･･･ (2022年8月11日 7時) (レス) @page49 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 深夜さん» コメントありがとうございます。帰省の際に何かしらの悶着はありそうですね。 (2022年5月29日 19時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - コレお母さんとひと悶着あるパターンかな?(フラグ) (2022年5月29日 19時) (レス) id: 19b009e4f4 (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 時凪さん» コメントありがとうございます。執筆の励みになります。これからも更新を頑張らせてまいります。 (2022年5月29日 18時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：想世 | 作成日時：2022年5月29日 16時
