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アサヒがとある場所に入り浸っているという情報を掴んだ僕は、風見にその場所を見張らせた。
すると情報は正しかったので、僕もアサヒの訪問日に合わせてその場所へ向かった。
「…墓地か」
恐らく墓参りだろう。入り浸るほどなら、彼にとって大事な人が眠っているに違いない。
アサヒが拝む墓を遠目から確認をすれば、墓石には"
「バーボン、いるのでしょう」
遠くから尾行していたが、どうやら気付かれたようだ。
…油断はしてなかったのに。
「別に隠れてコソコソしてたことを咎める気はありませんよ。バーボンも祈ってさえくれれば」
「そんなことで許してくれるんですか」
この男とも数年来の付き合いになるが、組織育ちにしては腹が黒くない。
何より、墓に手を合わせて祈る様から、嘘を吐いてるようには見えなかった。
大人しくアサヒの隣に立てば、顔も知らない天の誰かへ黙祷を捧げる。
「…この墓、一体誰のお墓ですか？」
「俺の家族の墓です。バーボンは俺の家族について知ってますよね」
「そう思いますか」
「あなたはそういう男です」
アサヒも僕のことを、ある程度理解しているらしい。
「俺のストーカーですし」
「違います」
全然理解してなかった。
「冗談です」
「…貴方はいつも真顔でふざけるので、冗談と真面目の区別がつかないんですよ」
「俺の仏頂面は変えようがありません」
「ええ、出会った頃から変わりませんね」
普段は人をからかっておきながら、ひとたび彼が拳を構えれば、僕ですら緊張するほどの殺気が空気を張り付かせる。
その温度差のせいで、僕はまだこの男の言動に慣れそうにない。
だが…
「案外、家族思いなんですね。貴方」
「さぁ、どうでしょうね。両親の墓参りはついでですし」
「ということは本命が？」
「ええ」
アサヒは一度頷き、墓石をじっと見つめる。
「俺がここに来るのは妹のためです」
「…妹さん、亡くなっていたんですか」
その情報は聞いたことがなかった。そのため、深掘りしようとする。
「良ければ聞かせてもらっても？」
「妹はやりませんよ」
「いえ、結構です」
「妹に魅力が無いとでも言いたいんですか？」
どうしろと。
そもそも日本には冥婚の文化は無いから婚姻できるわけないだろうに。
「…まあ、気になるならそのうち話します」
珍しくアサヒは身の上話を先延ばしにし、墓に背を向けて歩き出した。
その屈強な背には、哀愁が漂っていた。
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想世(プロフ) - 紅弁慶さん» コメントありがとうございます。ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓ はしつこすぎず、薄まらないよう気を遣いながら入れているので、そのようなところに気付いていただけて嬉しい限りです！ (4月6日 13時) (
レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
紅弁慶(プロフ) - 想世さん» あぁ…流石要所要所にｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓を匠に入れるｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓さんだ…。ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓さんは本当にうまーく、何気なく出すんですよ… (4月6日 1時) (レス) id: 3f79d1fd3d (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 紅弁慶さん» ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓「たとえ死んでも、俺はｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓だし、ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓であることを誇りに思う！！」 (4月5日 21時) (レス) @page36 id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
紅弁慶(プロフ) - 残念だったな…工藤くん……死んでもそのこだわりは直せないんだな、これが… (4月5日 21時) (レス) @page36 id: 3f79d1fd3d (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます。こんな ひがいを うみだすとは あさひは やっぱり すっごいわるもの まる(小並感) (4月5日 16時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：想世 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2024年3月25日 9時
