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アサヒさんの依頼から数日が経った。
一旦連絡を取ろうと思い、メールを送った。しかし既読はついたが、なかなか返信は来ない。
…と思えば放課後、蘭と帰っている最中に再びバッタリと出くわした。
「ん?奇遇だな、工藤新一。…と、そちらのお嬢さんは…」
「毛利蘭です。新一とお知り合いですか?」
「ああ。俺の名前はアサヒィ↓スゥパァ↑ドゥルァァァァイ↓だ」
「え、アサヒ……え?」
「あー、この人はサント――じゃねーや、三取朝陽さんだ。あだ名がアサヒスーパード◯イ」
「そ、そうなんですね…」
不意打ちの発音に蘭は呆気に取られたようだ。
「それにしても隅に置けないな、工藤新一。今度は別の女性と放課後デートとは」
「オイ待てアサヒさん」
「新一?」
「違う、誤解だ!」
「アサヒィ↓スゥパァ↑ドゥルァァァァイ↓だ」
「今それどころじゃねーよ!!」
蘭からは怒気を感じ、アサヒさんはどこ吹く風だ。
誤解であることを蘭に釈明すれば、腑に落ちない様子だったが納得してくれた。
アサヒさんも勘弁してくれよ…
蘭の気を逸らすように、別の話題を考えては慌ててアサヒさんへ話を振った。
「そ、そういえばアサヒさん、この間の依頼なんですけど!メール見ました?」
「ああ、見た。…が、すまない。返信の仕方が分からなくてな」
「道理で既読だけついてたわけだ…え、今まで連絡とかどうしてたんですか?」
「ついこの間までガラケーだったが、スマホに買い替えてな。だが扱い方に戸惑っている」
割と機械にポンコツなのか、この人。
「以前は少し力を込めても壊れない特注のガラケーにしていたんだが、スマホはすぐ壊れる。だからとても神経を使うんだ」
「筋肉の弊害でかくないですか?」
「あと普通に引っ越し作業で忙しくてな」
「引っ越し?」
「バリアフリーの家に引っ越すんだ。だからまだウメッ◯ュは人に預けてる。…ああ、そうそう」
その話で思い出した、と言わんばかりにアサヒさんは言葉を続ける。
「依頼したのに申し訳ないが…子どもの関心が別に向いてな。ツチノコはもう大丈夫になった」
「えぇ…」
まあ…子どもの関心はコロコロ変わるからな…しょうがない。
「代わりに今はプリ◯ュアにハマっているらしい。そこのお嬢さんも含めてコスプレしないか?」
「えぇ!?」
「オイ待て何でオレまで含めてんだ」
「妖精は俺に任せるルン」
「そのガタイと声で妖精は無理だろ!」
「冗談だ」
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想世(プロフ) - 紅弁慶さん» コメントありがとうございます。アサヒィ↓スゥパァ↑ドゥルァァァァイ↓ はしつこすぎず、薄まらないよう気を遣いながら入れているので、そのようなところに気付いていただけて嬉しい限りです! (4月6日 13時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
紅弁慶(プロフ) - 想世さん» あぁ…流石要所要所にアサヒィ↓スゥパァ↑ドゥルァァァァイ↓を匠に入れるアサヒィ↓スゥパァ↑ドゥルァァァァイ↓さんだ…。アサヒィ↓スゥパァ↑ドゥルァァァァイ↓さんは本当にうまーく、何気なく出すんですよ… (4月6日 1時) (レス) id: 3f79d1fd3d (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 紅弁慶さん» アサヒィ↓スゥパァ↑ドゥルァァァァイ↓「たとえ死んでも、俺はアサヒィ↓スゥパァ↑ドゥルァァァァイ↓だし、アサヒィ↓スゥパァ↑ドゥルァァァァイ↓であることを誇りに思う!!」 (4月5日 21時) (レス) @page36 id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
紅弁慶(プロフ) - 残念だったな…工藤くん……死んでもそのこだわりは直せないんだな、これが… (4月5日 21時) (レス) @page36 id: 3f79d1fd3d (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます。こんな ひがいを うみだすとは あさひは やっぱり すっごいわるもの まる(小並感) (4月5日 16時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:想世 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2024年3月25日 9時