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彼の得意分野は見た目通り格闘であり、タイマンであれば僕らですら敵わないかもしれない。そう思わされるほどの手練れであった。
なんなら至近距離で何発もの銃弾すら避ける。
人間離れしたその業を見せられた時は、開いた口が塞がらなかった。
更に言えば、彼は己の肉体が武器だ。
だから持ち物検査にも引っかからないし、武器をライフルのように隠し持ちしなくて済む。
だがその殺傷力はさながら鈍器のごとく、殴った相手を気絶も撲殺も意のままだ。
「自分はただ、己の筋肉を磨き上げてきただけですゆえ」
荘厳な佇まいの彼は、人を簡単に殺せる力を持っておきながら、静かにそう告げた。
「アサヒは」
「ｱｻﾋｨ↓です」
「…アサヒィは」
「抑揚が足りません。ｱｻﾋｨ↓です」
いや面倒臭いなこの男。
「……ｱｻﾋｨ↓は何故この組織に来たんですか？」
「守りたいものがあったからです」
「守りたいもの？」
キッパリとそう告げた彼は、まっすぐとどこかを見ていた。
この男、意外にも素直だ。
聞かれたことにはちゃんと答えるし、口止めされたことは絶対に吐かない。自分に非があればすぐ謝る。
何故
「とある方の未来を助けるためです。これ以上は言えません」
「なるほど」
どうやらこの男には大切にしている人がいるらしい。
…犯罪に手を染める以外では、それは叶わなかったのだろうか。
恐らくその人はこの男の周りを調べていけば、いずれ見つかるだろう。
(調べるか…)
この男の言う"とある方"は、弱みになるだろう。
アサヒも戦闘ではなかなか優秀な男だから、利用するに値する。
――人の弱みは知っていれば知っているほどいい。
脅迫はいざという時のリスクが高いが、ネタさえあれば相手は僕に従わざるを得ない。
そのおかげで、僕はよりこの組織で有利に立ち回れる。
探ってみるか。
「そういえば、休日は何してるんですか？」
「筋トレと愛犬の散歩です」
「へぇ、犬を飼っていらっしゃるんですか。お名前はなんて言うんですか？」
「"ウメッ◯ュ"です」
「ウ◯ッシュ……日本のお酒が好きなんですか？」
「飼い始めた日にたまたま飲んだ酒の名前をつけました」
「酔った勢いでそんな名前つけられた犬の身にもなってください」
頭のネジが外れてるという意味では、やっぱりこの男も組織の一員だな。
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想世(プロフ) - 紅弁慶さん» コメントありがとうございます。ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓ はしつこすぎず、薄まらないよう気を遣いながら入れているので、そのようなところに気付いていただけて嬉しい限りです！ (4月6日 13時) (
レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
紅弁慶(プロフ) - 想世さん» あぁ…流石要所要所にｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓を匠に入れるｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓さんだ…。ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓さんは本当にうまーく、何気なく出すんですよ… (4月6日 1時) (レス) id: 3f79d1fd3d (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 紅弁慶さん» ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓「たとえ死んでも、俺はｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓だし、ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓であることを誇りに思う！！」 (4月5日 21時) (レス) @page36 id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
紅弁慶(プロフ) - 残念だったな…工藤くん……死んでもそのこだわりは直せないんだな、これが… (4月5日 21時) (レス) @page36 id: 3f79d1fd3d (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます。こんな ひがいを うみだすとは あさひは やっぱり すっごいわるもの まる(小並感) (4月5日 16時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：想世 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2024年3月25日 9時
