�� ページ19
「安室さん、ボクシングをやりましょう。リングネームはストロング・ゼロです」
「嫌です」
「俺が外野からヤジを飛ばす役をやるので頑張ってください、ゼロ」
「ますます嫌ですし、愛称を決めないでください」
しかもあだ名と同じなんて心臓に悪い。
「…貴方、暇なんですか？最近、よくポアロで見かけますが」
馬鹿正直にアサヒが僕の監視に来てから一週間が経つ。
ここ一週間、アサヒは頻繁にポアロへ来ているのだ。
「いつまで監視しろとか言われてないんで、やめ時が分からないんですよね」
「監視下手くそすぎませんか？ここまで露骨に酷い人間はなかなかいませんよ」
「ベルモットから嫌がらせを受けたので仕返しです」
「それで被害を受けているのはベルモットではなく僕なのですが」
「まあ…バーボンは嫌いなので、別にあなたに被害が行っても俺は全然構いません」
「とうとう僕が嫌いなことをあけっぴろげにしましたね…しかもその物言いだと、ベルモットは別に嫌いじゃないんですか」
「ベルモットは嫌いというより、気味の悪い女なので」
「それベルモットにチクリましょうか？」
「ベルモットは素晴らしい女です」
「今更言い直しても焼け石に水ですよ」
正直、アサヒに嫌われていたことには少し残念に思った。
が、アサヒの僕に対する態度は変わらないし、僕の彼に対する印象も変わらない。
「…どうして僕のこと、嫌いなんですか？」
この前まではｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓の言い方が気に食わなくて嫌っていると思ってた。彼ならそんな動機もありうると納得してしまった。
だが彼はそれを嘘だと断じた。
その理由を追及しようとすれば、だんまりを決め込まれたが。
「…」
今までは問いかけても明確に回答するか、回答を拒否するか、ふざけるかの三択だった。
だがこの問いに限って、彼は沈黙する。
「…俺は」
しばらく粘っていると、頼んだコーヒーに視線を落としながらアサヒはようやく口を開く。
「バーボンも、スコッチも、ライも、キュラソーも、シェリーも、宮野明美も、松田陣平も、萩原研二も嫌いです。まだまだ嫌いな人間はたくさんいます」
「多いですね。…でも松田さんも萩原さんも、貴方のご友人でしょう？」
「友人です。でも嫌いです」
「……何故ですか？」
ハッキリと"嫌い"と断言する彼の心中は、相変わらず読めない。
アサヒは顔を上げると、僕の目をまっすぐと見つめた。
「バイトの後は空いてますか、安室さん？」
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想世(プロフ) - 紅弁慶さん» コメントありがとうございます。ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓ はしつこすぎず、薄まらないよう気を遣いながら入れているので、そのようなところに気付いていただけて嬉しい限りです！ (4月6日 13時) (
レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
紅弁慶(プロフ) - 想世さん» あぁ…流石要所要所にｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓を匠に入れるｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓さんだ…。ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓さんは本当にうまーく、何気なく出すんですよ… (4月6日 1時) (レス) id: 3f79d1fd3d (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 紅弁慶さん» ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓「たとえ死んでも、俺はｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓だし、ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓であることを誇りに思う！！」 (4月5日 21時) (レス) @page36 id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
紅弁慶(プロフ) - 残念だったな…工藤くん……死んでもそのこだわりは直せないんだな、これが… (4月5日 21時) (レス) @page36 id: 3f79d1fd3d (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます。こんな ひがいを うみだすとは あさひは やっぱり すっごいわるもの まる(小並感) (4月5日 16時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：想世 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2024年3月25日 9時
