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黒づくめの奴らの仲間だった女――今は名を灰原哀と偽っている女が、博士の家に居座ることになった。
そのため、
「安心して。今のところ、組織は私たちの幼児化を知らないハズよ。…ただ一人を除いて」
「なっ、一人知ってるヤツがいるのか！？」
まさかそいつのせいで、組織にオレたちの生存がバレてるなんてことも――と危惧したが、灰原は首を横に振る。
「彼は味方だと思う。バレないように私を工藤邸まで送ってくれたもの。それに、遠い場所でだけれどお姉ちゃんも保護してくれたの」
「脱走の手引きをしたってことか？そいつは一体誰なんだ？」
「彼は時々、ジンの代わりに私を監視に来たわ。…でも、組織の中では珍しく悪い人ではなかった」
もったいぶるように灰原は溜め、やがて静かに語る。
「彼の、コードネームは…」
「…」
「――アサヒ、スーパー◯ライ」
「……冗談だろ？」
「大真面目よ」
「ダサくねぇか？」
「私もそう思う」
灰原が冗談を言っているのかと思っていたが、からかうような笑みは無い。
本当にアサヒスーパードラ◯というコードネームの男がいるようだ。
「彼は存在感のある屈強な大男で、正直見た目は怖いわ。いつも仏頂面をしていて、一度もニコリと笑ったことは無いの」
でも、と灰原は言葉を続ける。
「親しくされたわね…花をもらったり、"ウ◯ッシュ"という名前の犬と遊ばせてもらったり、ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓の正しいイントネーションを懇切丁寧に教えられたり…」
「懐かしんでるところ悪いが、もしかしてそいつ変人なのか？」
「否定はしないわ」
しないのか…
「彼がいなければ、組織から逃げられなかったかもしれない。けれど…」
「けれど？」
「彼が私のところに来ていたのは、本当に時々のことよ。よりにもよってその日に私が姿をくらませたとなれば、彼は怪しまれてるかも。
特にジンは鼻が利く上に、疑わしきは罰する性格だから、もしかしたら…」
そう言って肩を抱く彼女の様子から、案外アサヒスーパ◯ドライに気を許していることがうかがえる。
…できればそいつに会って色々話してみたいが、会うのは難しいだろうな。
「ところで、何でアサヒ◯ーパードライのイントネーションが完璧なんだよ」
「彼、ちゃんとｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓って呼ばないとしつこいのよ」
「やっぱり変人じゃねーか」
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想世(プロフ) - 紅弁慶さん» コメントありがとうございます。ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓ はしつこすぎず、薄まらないよう気を遣いながら入れているので、そのようなところに気付いていただけて嬉しい限りです！ (4月6日 13時) (
レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
紅弁慶(プロフ) - 想世さん» あぁ…流石要所要所にｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓を匠に入れるｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓さんだ…。ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓さんは本当にうまーく、何気なく出すんですよ… (4月6日 1時) (レス) id: 3f79d1fd3d (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 紅弁慶さん» ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓「たとえ死んでも、俺はｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓だし、ｱｻﾋｨ↓ｽｩﾊﾟｧ↑ﾄﾞｩﾙｧｧｧｧｲ↓であることを誇りに思う！！」 (4月5日 21時) (レス) @page36 id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
紅弁慶(プロフ) - 残念だったな…工藤くん……死んでもそのこだわりは直せないんだな、これが… (4月5日 21時) (レス) @page36 id: 3f79d1fd3d (このIDを非表示/違反報告)
想世(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます。こんな ひがいを うみだすとは あさひは やっぱり すっごいわるもの まる(小並感) (4月5日 16時) (レス) id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：想世 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2024年3月25日 9時
