ネット世界の友好−�� ページ18
オタクに調べてもらってる間に宿題へと手を付け終わらせる。ニッポンは毎日宿題があるわけでもないし、成績は学期終了間際に出されるが、こっちはほぼ毎日宿題も課されれば成績もリアルタイムで出されるからな…気が抜けない。ニッポンが羨ましいぜ。
「…ん？」
ワーク終わりかけの頃合い、机の端に置いていた携帯が一度鳴る。条件反射的に取れば、相手はヒロキだった。
［ねぇノア、僕のニュース見た？］
文面からは、彼の表情こそ見えないものの喜色が伝わった。なんだかんだであいつもまだ年齢的には子どもだしなぁ、可愛いとこあるからつい兄貴ヅラして可愛がってやりたくなっちまう。
［見た見た、流石はヒロキだな。俺の言う通り、人類史に残る素晴らしい発明じゃないか］
［はは…否定出来ないかも？］
［これが世紀の大発明じゃないなら、俺たちは一体何に対して度肝を抜かせばいいんだよ。前に見たSF映画のようにタイムマシンを作るか、はたまた人間を超えるAIを作るかくらいしか凡庸な俺の頭じゃ思いつかないね］
…？ヒロキの返信がストップした。誰かが入ってきたのか？
かと思って首を捻っていれば、すぐに返ってきた。どうやら考え事をしていたらしい。
［人間を超えるAI…いいかも。ちょうど人工知能に手を出してみようと思ってた所なんだ］
［え、マジ？俺、ジョークのつもりだったんだけど…］
［ジョークをリアルにしたら、君ももっともっと驚くと思って］
［俺どころか全世界が仰天モノだわ。つか、そんな軽いノリで作れるとか天才か？…あ、天才か。それはともかく、時代が違えば魔法使いだぜ、お前］
［時代が違ったら君に会えないでしょ、ノア］
［熱烈だな。お前のそういう素直な所、好きだぜ］
［わぁ、告白？］
［年上をからかうとかいい度胸してんなぁ〜？］
俺はシホ一筋だっての。
恐らく例の発明があちこちで取り上げられて、浮かれているのだろう。言うようになっちゃって。まったく…
［ノアと話してると、年上だって忘れちゃうな］
［俺が十歳に見えるってこと！？］
［ほら、僕の周りはみんな大人だからさ…一番歳が近い話し相手はノアだから、つい同年代と同じように接してしまうんだ］
ティーンにとって五歳差は大きいものだと思うのだが、ヒロキにとってはむしろ十歳以上離れた大人といるのが当然だ。確かに感覚がおかしくなるのも無理は無い。
でも俺の方がお兄さんだってことを忘れないでほしい。別に年功序列など気にしないが。
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想世(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そのようなお言葉を頂けて嬉しい限りです。シホちゃんとヒロキくんとノア……あれ、ノアはハブられてる！？…と、とにかく彼女達には幸せになってほしいですよね。更新頑張ります。 (2023年4月10日 14時) (
レス) @page41 id: 7931d7abb1 (このIDを非表示/違反報告)
あ - ノア…はまあいいとしてシホとヒロキには幸せになってほしい。特にヒロキ！！生きろ！！！めちゃめちゃ面白いですよこれ凄い好きです。更新頑張ってください！ (2023年4月10日 13時) (レス) id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：想世 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2023年2月21日 18時
