嘘三十一つめ。 ページ34
*
「さて、場所を移して…次の対戦相手は、こいつらだ!!
Bコンビ「ヒーロー」!!
Iコンビ「敵」!!」
「あら、次はショウくんの番ですね」
「そうみたいだな」
虚が「頑張ってくださいね」と微笑み、手を振れば、轟は右目をゆったりと細め「ああ」と返事をする。一瞬だけ、ぽぽぽっと彼の周りに花が浮かぶのが虚の目に映った。
ふむ、彼はもしかして表情筋が不器用なのかもしれない。
そして訓練が始まるが…一言で言えば圧倒的といったところだろうか。
始まって数分で片が付いてしまった。
轟は障子から敵の位置を聞き、建物全体を凍らす。
そして体に傷どころか触られる事すらなく核を回収した。
「仲間を巻き込まず、核兵器にもダメージを与えず尚且つ敵も弱体化！」
「最強じゃねエか！！」
「私達にダメージは来てますけどね」
モニタールームは訓練をしている建物の地下なので寒い。
まあ、虚自身は周りの寒さを『なかった』ことにしているのでダメージはないのだけれど。
「…梅雨ちゃん、大丈夫ですか？」
「えっ…ええ、なんとか…」
寒さで参っている蛙吹の顔色を窺えば少し蒼い。
虚が個性を使い、彼女の周りの寒さを『なかった』ことにすれば、だいぶ顔色が良くなった。
蛙吹は不思議そうにしていたので、虚が「私の個性です」と説明すれば、彼女は目を丸くするがすぐさま元の表情に戻る。
「ありがとう、沫嘘ちゃん。……ねぇ、虚ちゃんって呼んでもいいかしら？」
「ええ、ええ！もちろんです。是非虚ちゃん、と呼んでください！」
二人が友人よろしく、話をしている間にオールマイトがヒーローチームの勝利を伝えれば、左手を使い、自身で凍らせた建物を解凍した。
――なるほど、左右で個性が違うらしい。
四人が帰って来てからの講評の時間がすんなり終わり、オールマイトがまたくじを引く。
「よし、どんどんいこう!次はこいつらだ!!
Hコンビ「ヒーロー」!!
Jコンビが「敵」!!」
「頑張りましょうね、虚ちゃん。常闇ちゃん」
「ええ、そうですね。三人で頑張りましょう！」
「数が多ければ良いという訳ではないが…悪いということもない。尽力しよう」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はむ(プロフ) - 言葉選びが好きです、 (2021年8月26日 0時) (
レス) id: 9bb4746f4d (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - 莉兎さん» 私の小説で楽しんでいただけて何よりです〜！！更新遅いですがコツコツ頑張っていくのでよろしくお願いします(｀・ω・´) (2018年7月22日 3時) (レス) id: 1bdc6616c8 (このIDを非表示/違反報告)
莉兎 - 凄い続き気になります、、、！めっちゃ楽しい(((o(*ﾟ∀ﾟ*)o)))、、！ (2018年7月10日 22時) (レス) id: 8e6cda3aa7 (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - 血華さん» わーっ！これからもドキドキできるような小説を書けるように精進します！応援、ありがとうございます〜！ (2018年4月4日 5時) (レス) id: 1bdc6616c8 (このIDを非表示/違反報告)
血華 - 凄く面白かったです！読んでいてドキドキしました！これからも応援してます！ (2018年3月31日 1時) (レス) id: d91252218e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白雨 | 作成日時：2016年8月17日 9時
