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A、俺の方、見ようともしいひんねん。

まだ怒ってんのかな。


「A、デートやったんやな。
遅かったから心配した」


声かけても無視。

拗ねて子供みたいや。


「A先生の同僚の丸山と申します。
すいません、夜遅くまで。
生徒にトラブルがありまして」


彼氏やとか、そういう挨拶はなし。

けど、良かった。


はっきり言われたら、
立ち直られへんなりそうやから。




丸山先生のセダン、
なんでかAと二人で見送る。


お土産渡したいし、
ちょっとだけでも二人で話したい。


「トラブルって?
生徒ってこの前ここに来てたあの子?」


Aがいっぺんだけ、
中学生の女の子連れて帰って来てん。


あの子、少し、子供の頃のAに雰囲気が似てた。


Aがはじめて俺をまっすぐに見た。


「亮ちゃんには関係ない」

けんもほろろな言い方。


「そうかもしらんけど・・・
心配やん。
仕事でこんな遅なるなんか」


俺の事、振り切るように、
Aが先にマンションの中に入ってく。


「なあA、何怒ってんねん」


ほんま、全く理由が分かれへん。


仕事で疲れてるんかな。

Aってこんなワガママやったっけ?


「怒ってない・・・」


今度は泣きそうや。

参る。


「どしてん。
そんな大変な事あったん?」

めっちゃ優しいしてんのに。


「だから亮ちゃんに言っても仕方ないから」

意地っ張り過ぎる。


昔はすぐに俺に泣きついてきたくせに。


「なんやねん、それ」

思わず、Aのブラウスの腕、
掴んでた。


Aがめっちゃびっくりした顔で俺を見あげた。


怖がってるように見える。


あかん。

このままやったら、ケンカになってまう。


幼馴染で、兄貴代わりいうポジションまで失ってまう。

それだけは絶対嫌や。


「ごめん・・・」


そっと、掴んだ手を離す。


胸のど真ん中、隙間風が吹き抜けてく。


あと少し、触れてたかった・・・


あほやな。俺。

もう他の男のもんやのに。


「私こそ、ごめんなさい。
仕事で教頭に理不尽な事いっぱい言われて、
イライラしちゃって・・・」

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設定タグ:錦戸亮 , 丸山隆平 , 関ジャニ∞   
作品ジャンル:恋愛
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美穂(プロフ) - わ〜読むの増えた〜ありがとうございます!こちらも読み返してルーティンにしますね。寝る前の楽しみ増えたわ〜感謝!! (2017年12月3日 23時) (レス) id: 59d565d446 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2017年5月25日 11時

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