【キヨ】嘘と恋とチョコケーキ【実況者】 (ページ10)

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9.ピアスページ10

あれからレトさんと少し某メッセージアプリで会話してた。
いつの間にか寝ていたみたいだ。
重い瞼を頑張って開けてスマホで時計を見る。

8:45

見間違いだと思い、目をこすってもう一度見てみる。

8:46

進んだ！？
やばいと確信した僕は、顔を洗い、歯を磨き、服を着、お気に入りのピアスを耳につけた。
まぁ、イヤリング的な。

「行ってきます。」

と、小声で父さんを起こさないようにいう。
全速力で走ると間違えて高いヒールを履いてきてしまったため、転けてしまう。

『うぁ！？」

大きくバランスを崩した僕は勢いよく倒れ

なかった。
痛みは感じないし、むしろ…や、柔らかい？

「ひゃ！ど、どこ触ってるんですか！」

『………え？』

手の方に目線を向けた僕は、支えてくれた人のお腹を触っていたようだ。

『すっ、すみません！！』

頭を下げてちらっと相手の方を見ると結構身長が高かった。
キヨより4cmぐらい下かな…。

「あ、頭あげてください！僕は大丈夫ですから…！
って………"サク"……さん？」

『なんで…』

「ぼ、僕、"まふまふ"です！歌い手の！」

『えっ、まふ君！？ファンです！！』

勢いでガシッと手を掴んでしまった。

「僕もです！」

『でもなんで…』

「ピアスです！よく実写とかで光ってますから！」

『え、マジですか！……って、時間！すいません、失礼します！』

「え、あ！はい！」

強引に話終わらせちゃったけど…大丈夫かな。
また会えたらいいなぁ。